江の島鎌倉は,今日も曇りの1日でしたが,雨はふらず.
雲の切れ目からお日様が見えることもありました.
このような夕方の空模様を「梅雨明かり」と呼ぶそうです.どんより曇った空の場合は「梅雨曇り」.「梅雨晴」は梅雨の合間の晴れ間にも使うものの,主に梅雨がすぎて晴れることに使うとのこと.
昨日と異なり,今日は,江の島から富士は望めませんでした.空は梅雨明かり.
午後,大船フラワーセンターへ,梅雨時の植物ラインナップを見に行って来ました.
花壇は,梅雨時というより,すっかり夏仕様.
夏に強いペンタスが大活躍.ブルーセージも夏の花.
センニチコウも夏の定番ですね.
マリーゴールドは,街中の花壇で最も多く見る夏の花.フラワーセンターのものは街中の花壇に比べ大輪の花を咲かせていましたが.
ヒャクニチソウはマリーゴールドにおされているような気がします.
園の片隅でひっそり咲いているクチナシを見つけました.日本で開発された小型園芸品種?
梅雨の定番アジサイはあまり見かけませんでしたが,アジサイ科の花としてはアメリカノリウツギ「アナベル」,そしてカシワバアジサイが植えられていました.カシワバアジサイの赤花は初めてです.花が終わりかけていたのはやや残念.
梅雨を詠んだ短歌(梅雨晴れ,梅雨明り,梅雨曇り,梅雨空)
(古今短歌歳時記より)
梅雨晴れのあかとき靄の立ちうごく峠の駅に顔あらふかも 佐佐木信綱 椎の木
梅雨明り松の木の間の深うして雀のつるむ愛(かな)しかりけり 島木赤彦 切火
梧桐(あおぎり)の花に雀のとまりゐて今朝梅雨晴の風吹きにけり 岡麓 庭苔
梅雨晴のあをき月夜の白子雲遠く犬の声のうつくしく発(た)つ 北原白秋 白南風
夕ちかみ梅雨明りして湯の村の人ごゑ物の音(と)しづかにきこゆ 古泉千樫 青牛集
土間のうへに燕くだれり梅雨ぐもり用もちて今日は人の来らず 中村憲吉 しがらみ
花たむろ躑躅の朱は照りしからまた深々と梅雨曇りつつ 初井しづ枝 花麒麟
梅雨空がずりおちてくる マリアらの深紅にひらく十指の上に 塚本邦雄 水葬物語
梅雨空にどこまでふくるる椎の影入りくむ枝は力を抜けよ 春日真木子 空の花花