買い物途中で立ち寄ったおんめ様(大巧寺)の小径には,秋明菊がほぼ満開になっていました.蒸し暑さはまだつづきますが,秋ですね.
水鉢に植えられた蓮の花も最後の花になるのでしょうか.
ハナトラノオは,ほぼ夏を通して咲き続けていた気がします.まだ花は元気.コムラサキが色づきはじめています.
フヨウはそろそろ終わりでしょうか.白花は,お隣の本覚寺のもの.
本覚寺のサルスベリは,鎌倉でも何本かの指に入る立派な木,小さな木も含めれば5-6本あるかと思います.
こちらも最後の花でしょう.
昨日の風で散った花が,境内を彩っていました.
スーパーの青果売り場には,イチジクが並べられていました.
子供のころは家で沢山なったものを,毎日のように食べていた記憶があります.そのせいか懐かしさを感じる果物になっています.
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https://www.ja-hareoka.or.jp/specialty/ichijiku.php
イチジクを詠んだ短歌
(古今短歌歳時記より)
いきどほろしきこの身もつひに黙(もだ)しつつ入日のなかに無花果を食む 斎藤茂吉 あらたま
無花果の青の芽立は秋の樹の落葉するにもましてさびしき 植松壽樹 庭燎
無花果に干したる足袋や忘れけむと心もとなき雨あわただし 長塚節 長塚節歌集
小女子の乳くびに似たる無花果の実のなりそめは愛(いつ)くしきかも 岡麓 庭苔
更けて戻る夜戸のたどりに 触れつれば いちじゅくの乳(ち)はふくらみたりけり 釈迢空 海やまのあひだ
生きていてああよかったと朝露にしっとり濡れし無花果を食む 香川進 氷原
ひめやかに幼ならに来しさきはいか葉がくれに乳房にほふ無花果 木俣修 歯車
宵々の露しげくしてやはらかき無花果の実に沁みとほるらむ 佐藤佐太郎 地表