今日は,お墓参りに行ってきました.
多分,この霊園のシンボルツリーはケヤキ.入って正面の樹はかなり大きくなっています.
至る所に植えられていて,お墓のバックに入れても映えます.もう一週間たてばもっと紅葉がきれいかもしれません.
気持ちの良い芝生墓地ですが,花が植えられているのは管理事務所の横だけ.マリーゴールド,ダイアンサス,ガザニアが並んでいてこの一角だけ写せば,なかなかの花園ですね.
そして,霊園の道の街路樹として植えられているモミジバフウ(アメリカフウ).
鎌倉ではほとんど見かけませんが,藤沢では,一般道の街路樹にも採用されていました.霊園では植えられている場所によって,残っている葉や,紅葉の進み具合が全く違っていました.別の樹木かと思いましたが,葉の形等は同じ.
葉の少なくなった樹木の残っている葉は,しっかりと紅く色づいていました.今日見た霊園の植物では一番!
ユキノシタ目 Saxifragales,フウ科 Altingiaceae,
フウ属 Liquidambar,
モミジバフウ L. styraciflua
フウの漢字は楓.
中国語で「楓」は,フウ(タイワンフウ) Liquidambar formosanaをさしていています.
「楓」は,日本の植物名の漢字の多くが中国での使われ方と違っていることの象徴的な漢字になっています.
日本語でも「楓」をフウと読めば,この種のこと.「楓」をカエデと読めばカエデ属の一般名になります.カエデが日本に入ってきたときに間違えたのですね,中国でカエデは「槭」.
モミジバフウの原産地は,アメリカ・コネチカット州からニカラグアまでの北アメリカ東部地域.
アメリカでは'American sweetgum'と呼ばれています.
なぜ'sweet gum'か,キチンと書かれている文章は見つけられませんでしたが,「アメリカフウなどの傷口から分泌される固まった樹液(ガム樹脂)はチューインガムのように噛むことができ、アメリカ南部では古くからこの目的で使用されてきた」(英語版ウィキペディア
Liquidambar - Wikipedia )とあります.このためにつけられた名前と考えて間違いないでしょう.
属名のLiquidambarは,液体(Liquid)+琥珀(ambar).こちらも樹液に注目してつけられた名前でしょう.
カエデと葉の形が似ていますが,植物分類では,「目」の段階から別系統.
花もかなり異なっています.
「はなたま」というとても素敵なサイトがあります.
花言葉を紹介するサイトですが,他のサイトとひと味違っていて,植物の解説がとてもしっかりしていて読み応えがあります.
解説と画像をお借りして掲載しておきます.https://hanatama.jp/liquidambar-styraciflua.html
モミジバフウの花.花びらはなく、丸い塊が穂になっているのが雄花、下にひとつだけ別の花茎が出てついている小さいのが雌花.ひとつの樹に雄雌2種類咲きます.
カエデの花は、やはり小さいですが、花びらもおしべもめしべもある花です(はなたま)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ユキノシタ目