今日は,午後,鎌倉源氏山公園へ散歩.
午前中は曇りがちでしたが,午後からは晴れ間が広がって,この何日かと同様,過ごしやすい1日でした.
寿福寺の墓地から登って,帰りは化粧坂をおり,海蔵寺に立ち寄ってきました.
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途中,いつもの通り植物の写真を撮りながら.
今日はその中から,「秋の実」を集めてみます.
これから色づくものも含めて,出会った実は12〜13種.秋は植物にとっては子孫を残す季節であることを改めて実感.
何回も見たものもあり,中でもカラスウリには4〜5回出会いました.大きく赤い実は,歌人たちの心も惹くのでしょう.明治期以降の高名な歌人たちが歌題に取り上げています.
古今短歌歳時記(鳥居正博 教育社)からいくつか抜粋し,末尾に掲載しておきました.
道の辺に生ふる烏瓜又の名を玉づさといふと聞けばゆかしく 正岡子規 正岡子規全歌集
烏瓜(たまづさ)の夕咲く花は明け来れば秋をすくなみしぼみけるかも 長塚節 長塚節歌集
https://ja.wikipedia.org/wiki/カラスウリ
からす瓜はひのぼりゆきて痩杉のこずゑに紅き実を垂らしたり 若山牧水 くろ土
烏瓜赤くつらなる藪垣に山の木漏れ日すでにかぎらふ 三ヶ島葭子 三ヶ島葭子全集
共に見てし花は果(み)となり烏瓜秋風の中に光りて赤し 若山喜志子 筑摩野
烏瓜日に照りてゐる竹むらのそよぎのなかに誘(おび)かれてゆく 岡野弘彦 天の鶴群