真冬のような寒い日.そして雨.
凍えそうでしたが,家で縮こまっていてもと,時間を見つけて早足で海蔵寺まで行って少し温まりました.
途中のお宅の垣根のレンギョウが満開.
他に類を見ない花姿で,この時期楽しませてくれています.
花としてよりも生薬として昔から知られていて,中国最古の本草書「神農本草経」(成立年代不明,約2000年前とされる)に記載があるとのこと.
ただし,日本へは観賞用として初めに渡来したようです.
「レンギョウ」
日本薬学会 レンギョウ | 日本薬学会
レンギョウは中国原産で、江戸時代に渡来し、当時は主に観賞用として栽培されていました。和名レンギョウの由来はオトギリソウ科のトモエソウ(弟切草、生薬名 小連翹(しょうれんぎょう)の漢名連翹を誤用したとも言われています。別名は旱連翹(かんれんぎょう)、空殻(くうかく)、中国名は黄寿丹です。
果実は完熟する前の秋に採取され、茶褐色になるまで日干ししたものが生薬のレンギョウです。シナレンギョウの成熟果実とともに、生薬レンギョウには----強い抗菌作用があります。また、消炎、利尿、排膿、解毒薬として、吹出物、疥癬などの皮膚病、腫瘍性炎症などに応用されています。
レンギョウは神農本草経の下品に収載され、18世紀に考案された炎症薬に含まれます。
生薬レンギョウを構成生薬とする漢方処方の防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、肥満体質等を改善します。
シソ目 Lamiales,モクセイ科 Oleaceae,Forsythieae,
レンギョウ属 Forsythia
レンギョウ Forsythia suspensa
中国原産で,野生化したものも生育しているとのことですが,現在植栽とされているのは
レンギョウ Forsythia suspensa,
シナレンギョウ Forsythia viridissima(中国名:金鐘花),
チョウセンレンギョウForsythia ovata
とのことです.
連翹の花のたわみをとびこえて啼くうぐいすの時にちかづく (雲頂)一九二二 太田水穂