午後から降り出した寒い雨の中,梅を求めて鎌倉浄光明寺まで.
昨日の英勝寺からは,扇ガ谷の踏切を渡ってすぐ.
余り名前を知られていないように思いますが,鎌倉室町時代には隆盛を極めてお寺.北条氏や鎌倉公方の菩提所だったということですから.
浄光明寺
浄光明寺 - 鎌倉市観光協会 | 時を楽しむ、旅がある。~鎌倉観光公式ガイド~
1251(建長3)年,真阿を開山,第6代執権北条長時を開基として創建された諸宗兼学の寺です.亀ヶ谷坂の切通近くに位置し,鎌倉の交通上および防御上,重要な地域に営まれた寺院といえます.
鎌倉時代は北条氏の菩提所であり,その後,室町時代には鎌倉公方(※1)の菩提寺となりましたが,この寺の興隆に力を注いだのは足利尊氏と弟・直義で,寺領や仏舎利(※3)の寄進(※4)を行い,鎌倉御所の保護のもとで栄えたといいます.
本尊は収蔵庫に納められている阿弥陀三尊像で鎌倉地方独特の装飾技法である「土紋」が施されており,国の重要文化財に指定されています.
山門を入って正面は客殿.
不動堂の前に白梅の古木が二株.
岡麓が詠んだ「品(しな)ぞそなわる」梅の木と言えるでしょう.
今日は雨のせいもあってか,仏殿,冷泉為相の墓への階段(写真正面の鎌倉石の階段の横にある)は,閉鎖されていました.
ブラタモリのカメラが入った庭園,鎌倉の地層がよく分かる崖への入り口は,いつも閉ざされています.
とても美しい庭園とのことですが----
垣根越しに梅が咲いていることを確認できました.
庫裏の前に枝振りの良い紅梅.
ちょうど見頃で,雨に濡れた枝もなかなか風情がありました.
今日の天気予報は雪.夜になった今,確認しました.天気予報は大当たり.
二月に入りて二度目の雪降りぬ雪降るなかの白梅紅梅
(純黄)一九八六 宮柊二