関東地方は,今日も雨.これから夜半にかけて更に強まるという予報ですが---.
秋の長雨です.
ただ,昨日は一瞬の晴れ間も見えて,昼前に鎌倉海蔵寺まで.春,そして秋も深まった頃は良く出かけていたのですが,この時期は初めて.
山門の手前.ハギで埋め尽くされていて,二三分咲きといったところでしょうか.
赤花が主で,一株白花も.
日本の秋を代表する花として「萩」の文字が充てられたのでしょう.
(「万葉集では“芽子”とか万葉仮名で“波疑”のように表記されています」
「中国名の萩はキク科のヨモギのような草だそうです.ハギは胡枝花(胡枝子)と綴られます」湯浅浩史)
かつてはどこの野山もハギで埋め尽くされていたのでしょうか?
真葛原 靡く(なびく)秋風 吹く毎に 阿太(阿陀)の大野の 萩が花散る(万葉集 巻10・2096)作者不詳
万葉集の植物で,最も多くの歌が詠まれていることでもよく知られていますね.
(湯浅浩史 先生は138ではなく142,山田卓三先生は141としています)
海蔵寺は,特に萩の寺とは呼ばれていませんが,宝戒寺と並んで鎌倉の萩の名所として紹介されることも.
山門をくぐって,本堂横の萩もなかなか見事.こちらは赤と白のツートンカラー.
園芸品種が沢山開発されていて,色々な色調を楽しめるようになっています.
狭い庭に植えると,大きくなりすぎて持てあましてしまいますが.
初秋の海蔵寺.
萩の他にもかわいらしい秋の花を楽しむことができました.