今日も小雨交じりのとても涼しい1日でした.
夕食後,パソコンに向かって,まずチェックするのはやはり気になるCobid-19.
昨日は人口100万に当たりの死亡者の各国比較のデータを整理して掲載しました.
今日は,何回か今まで取り上げた「ワクチン接種先行国の感染者・死者について」を改めて整理しておくことにしました.
欧州主要国・アメリカ・カナダ・イスラエル・日本を比較します.
(他のデータも載せるつもりでしたが時間切れ.以前とりあげた内容とほぼ同じになってしまいました)
ワクチン接種で最も先行したイスラエル.それに続いたイギリス・アメリカ.その後にEU諸国がワクチン接種を進めました.
西ヨーロッパ各国・カナダは順調に接種を進め,イスラエルは3回目のブースター接種を開始.
国内の足並みがそろわないアメリカは,バイデン政権の思惑とは違って停滞気味.
大幅に出遅れた日本ですが,もうすぐアメリカに追いつくところまで接種回数を伸ばしてきました.
各国のグラフの傾きの最高値は,イスラエルがやや大きいものの,驚くほど一致しています.日本の接種速度の早さを自慢する向きがありますが,特に早いわけではなく,各国とも頑張って接種を進めた結果,最高接種スピードはほぼ同じになったと思われます.
なお,世界的に見るとワクチンの供給が律速になっている場合が多いようですが,ここに挙げた国々は供給が滞ることはなかったでしょう.
このように接種を順調に進めた国々の感染状況はどうなっていったかが気になるところ.
日本よりかなり先行してワクチン接種を進めた国々は,一旦,感染が収まったかに見えました.日本では,これをワクチン接種の結果だと勘違いしたした方々がいて,管首相に進言したようですが,これらワクチン先行国は同時にロックダウンを含む厳しい規制下で接種を進めていました.
一旦抑えられた各国の感染者数は,再び急上昇する国(スペイン,イギリス,フランス,イスラエル,アメリカ,オランダ)と感染者が抑えられたまま推移しその後緩やかに上昇していく国(イタリア,スウェーデン,ドイツ,カナダ)に分かれることに.その後の規制解除の速度の違いを反映していると思われます.
また再び急上昇した国も,そのまま上昇し続ける国(イスラエル,イギリス,アメリカ)と抑制される国(フランス,オランダ,スペイン)に分かれます.
イスラエル,イギリスはほぼ全面解除したため,感染者は増え続けています.アメリカは州毎に接種率も規制も異なり,州によってはワクチン接種も少なく,規制も少ないため,感染者が増えているとのこと.フランス,オランダ,スペインはおそらく規制を導入したと思われますが,これを裏付ける情報はあまり持ち合わせていません.
イギリスはサッカー欧州カップの影響が大きく一旦急上昇.その後夏休みも重なって減少したかに見えますが,再び上昇しはじめました.
ドイツ,スウェーデン,イタリア,カナダは,感染者数を下げたまま推移しています.どのような対応をとったのか知りたいところですが,少なくとも何らかの規制措置は取っていることと思われます.ただ,例えば,規制嫌いのスウェーデンがそれほど強い規制をしているとは思えません.特別な対応の仕方をしている可能性がありますが,調べきれませんでした.
なお,この4カ国も8月に入り感染者が増加しはじめ,現在の感染者数はドイツでは日本とほぼ同等,他の3か国も日本に近づいて来ました.
イスラエル,イギリス,アメリカで感染者が急増したことは,ワクチンに大きな期待を寄せていただけに,世界に失望をもたらしました.
(ただ,これは感染抑制の効果に過大な期待を寄せすぎたということのようですが.)
そして,感染抑制の効果を維持し続けるためには3回目の投与が必要ではないか,という考え方で,イスラエルが先行.アメリカが追随することを発表.他の欧州諸国も続くことになると予想されます.そして日本もおそらく---.
ワクチンの効果が,最も顕著に示されるのが重症化の予防とされています.
実際,ワクチン接種先行国での死者は低いレベルで推移してきました.
しかし,感染者が一定数以上増加してしまうと,死者も増えてしまいます.アメリカ,イスラエル,スペイン,イギリス,フランスでは8月に入り死者が増え始めてきました.ワクチン接種者の死亡例は非常に少ないようですが.