後ほど内容をお伝えしようかと思っていますが---
今日は番組の中で,気になった点を2つとりあげ,ちょっとだけ調べてみました..
1. 日本での収穫量日本一は東京
知る人ぞ知るで,日経新聞などでも取り上げられてことがあるそうです.
国産ブルーベリーの収穫が本格化してきた。
生産量のトップは意外にも東京都。商業生産は50年ほど前に小平市で始まったとされ、現在は八王子市や町田市などでも盛んだ。
ブルーベリーは目に良いとされる成分「アントシアニン」を含むことで有名だ。そこに目をつけた農家が生産を始めたとされる。
小平市によると「ブルーベリーの父」と呼ばれる東京農工大学の故岩垣駛夫教授が日本の気候に適したブルーベリーを米国から取り寄せたのがきっかけとなったという。西武新宿線の花小金井駅前には「ブルーベリー栽培発祥の地こだいら」と書かれた標柱が立つ。
統計値としては2017年のものが見つかりました.
特産果樹生産動態等調査 確報特産果樹生産出荷実績調査 2-1 種類別栽培状況 かんきつ類・かんきつ類以外の果樹 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口
なるほど.東京は,かなり他を引き離して収穫量が日本一.
早く目をつけた農工大岩垣先生の力が大きかったのでしょうが,手間,根気がいる栽培収穫法を確立していった農家さんの力も大したもの.
ただ,出荷量は長野県がトップなんですね.こちらはイメージ通りという感じがします.
2. ピンクでもブルーベリー?
番組中に「ラビットアイブルーベリー」という品種がちょこっとだけ登場.
ピンク色と紫色の混色.
ただ,調べてみると,「果実が成熟する前にウサギの目のようにきれいなピンク色になる」ということのようです.
ブルーベリーの苗木はホームセンターなどでよく見かけます.沢山の種類があるようで,ラビットアイはその一つ.
栽培種としては,ピンクばかりのものも.
ブルーベリーの苗木一覧 果樹苗専門店の通販 苗木部 By 花ひろばオンライン本店
ブルーベリーと呼ばれているのは,
ツツジ科スノキ属スノキ節
ツツジ科 Ericaceae,スノキ亜科 Vaccinoideae,スノキ属 Vaccinium,スノキ亜属 Subgenus Vaccinium,スノキ節 Sect. Cyanococcus
に分類される低木の実( Blueberry - Wikipedia ).
英語版ウィキペディア" Blueberry"には,北アメリカの典型的な種として,実に12種も挙げられていますが,
ラビットアイは,独立した一つの種Vaccinium virgatumとしています.
Vaccinium angustifolium - ローブッシュ・ブルーベリー (Vaccinium stenophyllumとしても知られる)
Vaccinium boreale - ノーザンブルーベリー
Vaccinium caesariense - ニュージャージーブルーベリー
Vaccinium caespitosum - ドワーフブルーベリー
Vaccinium corymbosum - ハイブッシュブルーベリー
Vaccinium darrowii - エバーグリーンブルーベリー
Vaccinium elliottii - Elliott's blueberryエリオットブルーベリー
Vaccinium fuscatum - ブラックハイブッシュブルーベリー(同義語:V. atrococcum)
Vaccinium myrsinites - エバーグリーンブルーベリー
Vaccinium myrtilloides - カナディアンブルーベリー
Vaccinium pallidum Ait. - ドライランドブルーベリー(同義語: V. vacillans Torr.)
Vaccinium virgatum - ラビットアイブルーベリー(同義語:V. ashei)
実際に我々が食べているのは,これらから育種された栽培種.
日本ブルーベリー協会の記事では,栽培種を5つに分けて紹介しています.
ハイブッシュブルーベリー(原産地アメリカ北部)
南部ハイブッシュブルーベリー
半樹高ハイブッシュブルーベリー
ラビットアイブルーベリー
ローブッシュ・ブルーベリー