夜半に降った雨も上がって,昨日に続いて今日も晴れ.
一頃の暑さは和らいだ気もします.
今日も,買い物ついでに足をのばして日朝さま(大覚寺)へ.
お目当てはサルスベリ.先日来たときにはまだ三分咲きでしたが---
途中,八幡通の花壇のマリーゴールド.随分長く咲いているように思います.
横手の門の横.老木のサルスベリ.
一頃より元気になったような---.
書院横の2本は,ほぼ満開.
書院が改築中で雰囲気にややかけますが,夏の花代表といった趣きで見事に枝を伸ばしています.
昨年は気付かなかった白花種.他の木々に埋もれて余り目立ちませんが,花の風情では白花が優っているかもしれません.
日朝さまには,植物はそれほど多くありませんが,開かれたお寺で,この開放感は他の寺院ではなかなか味わえません.
サルスベリはこのブログで何回も取り上げてきました.
以下,多くは繰り返し---
木肌がまめらかでサルも滑るからサルスベリ.古くはサルナメリと言ったそうです.(鳥居正博 古今和歌歳時記 教育社)
何故すべすべになるか? 専門的な考察があります.植物の樹皮の構造がよく分からず.私はあまり理解していませんが
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1854
漢字「百日紅」は長く花をつけるため.
紫薇とも書かれます.
「中国の役所の『中書省(ちゅうしょしょう)』は、サルスベリ(紫薇)が沢山植えてあったので、『紫薇省(しびしょう)』とも呼ばれていました」とのこと.
漢詩「看百日紅」(七言絶句) ( 詩 ) - 玄齋詩歌日誌 「紫薇の花 紫薇の郎に対せり」(白氏文集)+「百日紅」
紫薇の由来は調べきれていません.
「薇」はゼンマイやカラスノエンドウを指すそうですが---
不思議なことに紫がつくとサルスベリ(紫薇).
薔がつくとバラ(薔薇).
なぜ?
さるすべりの 老い立てる木に くれなゐの 散りがてにさく 花を惜しみつ 斎藤茂吉
フトモモ目 Myrtales,ミソハギ科 Lythraceae,サルスベリ属 Lagerstroemia,サルスベリ L. indica.