CDC: 心筋炎と心膜炎 米国ではmRNA COVID-19ワクチンの接種後に心筋炎や心膜炎が発生した事例が1000件以上報告されています.何億回ものワクチン接種が行われていることを考えると稀であり,特に思春期や若年成人のmRNA COVID-19ワクチン接種後に報告されています.治療を受けたほとんどの患者は,治療と休養によく反応し,すぐに元気になりました.以下のような症状に注意してください.・胸の痛み ・短時間の息切れ ・心臓の鼓動が速い,鼓動が乱れる,鼓動が激しくなるなどの感覚

昨日のニュースで,mRNAワクチンの副反応についてのCDCの発表が報道されました.

 

例えばNHK NEWSWEB では

CDC 心筋炎「接種と関連の可能性」“恩恵はリスク上回る”声明 | 新型コロナ ワクチン(世界) | NHKニュース

アメリカのCDC疾病対策センターは,ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスワクチンとモデルナのワクチンを接種した,主に若い世代で,心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」などの症状が報告されていることについて「ワクチンの接種と関連している可能性がある」とする見解を明らかにしました.

以下略”

 

以下に,CDCのウェブサイトの掲載文「心筋炎と心膜炎」のDeepL翻訳を掲載します.

 

なお,その他のトピックとして

ファイザー製ワクチン,「デルタ株」に非常に有効」(ロイター)

並びに,

「在宅隔離患者の前向きコホートでみられる長期的なCOVID(coronavirus disease)」(Nature Medicine)の抄録.

を掲載します.

 

 

CDC  Centers for Disease Control and Prevention

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 Myocarditis and Pericarditis Following mRNA COVID-19 Vaccination | CDC

心筋炎と心膜炎

更新日:2021年6月23日

 

知っておくべきこと

米国では1億7700万人以上がCOVID-19ワクチンを少なくとも1回接種しており,CDCはCOVID-19ワクチンの安全性について,接種後に発生する健康問題を監視し続けています.

 

2021年4月以降,米国では,mRNA COVID-19ワクチン(ファイザー・バイオンテック社製,Moderna社製など)の接種後に心臓の炎症,いわゆる心筋炎や心膜炎が発生した事例が,ワクチン有害事象報告システム(VAERS)に1000件以上報告されています.

これらの報告は,何億回ものワクチン接種が行われていることを考えると稀であり,特に思春期や若年成人のmRNA COVID-19ワクチン接種後に報告されています.

CDCとそのパートナーは,何が起こったのか,COVID-19ワクチン接種との関連性を理解するために,データや医療記録を確認することで,これらの報告を積極的に監視しています.

 

治療を受けたほとんどの患者は,治療と休養によく反応し,すぐに元気になりました.

 

確認された事例

ー ほとんどが16歳以上の男性の思春期および若年成人に発症

ー この2つのmRNA COVID-19ワクチンのうち,1回目の接種後よりも2回目の接種後に多く見られます.

ー 通常,COVID-19ワクチン接種後,数日以内に発症します.

 

患者さんは,症状が改善した後,通常の日常生活に戻ることができます.運動やスポーツへの復帰については,主治医に相談してください.

 

CDCは,COVID-19の病気やそれに関連する重篤な合併症のリスクを考慮して,12歳以上のすべての人にCOVID-19ワクチンの接種を引き続き推奨しています.

ワクチンを接種することは,ご自身やご家族をCOVID-19から守るための最善の方法です.

詳しい情報が入り次第,お知らせします.

 

 

心筋炎は心筋の炎症であり,心膜炎は心臓の外膜の炎症です.どちらの場合も,体の免疫系が感染症やその他の要因に反応して炎症を起こします.

(心筋炎と心膜炎の詳細はこちら myocarditis and pericarditisexternal

 

 

それでも自分や子どもにワクチンを接種すべきでしょうか?

 はい.CDCは,12歳以上のすべての人にCOVID-19の予防接種を引き続き推奨しています.

COVID-19は,長期的な健康障害や入院,死亡などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります.

あなたやあなたのお子さんが既にファイザー・バイオンテック社やモデルナ社のワクチンの1回目を接種している場合,予防接種業者や医師から接種しないように言われない限り,2回目を接種することが重要です.

 

COVID-19ワクチン接種の既知および潜在的な有益性は,心筋炎または心膜炎の可能性を含む既知および潜在的なリスクを上回ります.

また,ケアを受けた心筋炎や心膜炎の患者さんのほとんどは,治療と休養によく反応し,すぐに元気になりました.

 

COVID-19の接種について心配なことがあれば,あなたやお子さんの主治医,看護師,診療所などに相談してください.

 

 

mRNA COVID-19ワクチン接種後,どのような心筋炎・心膜炎の症状に注意すべきですか?

 

以下のような症状に注意してください.

 

・胸の痛み

・短時間の息切れ

・心臓の鼓動が速い,鼓動が乱れる,鼓動が激しくなるなどの感覚

 

COVID-19の接種後1週間以内に,自分や自分の子どもにこれらの症状があると思われる場合は,医療機関を受診してください.

 

ワクチン接種後に健康上の問題が発生した場合は,Vaccine Adverse Event Reporting Systemに報告してください.

 

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました.

 

 

Heart Inflammation | NHLBI, NIH

NIH

Home/Health Topics/Heart Inflammation

心臓の炎症

別名:心内膜炎,心筋炎,心膜炎

炎症は,感染や傷害に対する体の反応です.炎症は体の様々な部位に影響を与え,癌,虚血性心疾患,自己免疫疾患などの多くの主要な疾患の原因となります.心臓の炎症はダメージを与え,深刻な健康問題につながる可能性があります.

 

心臓の炎症には大きく分けて,心内膜炎,心筋炎,心膜炎の3種類があります.

心内膜炎は,心臓の心室や弁の内側に生じる炎症です.

心筋炎は,心筋の炎症です.

心膜炎は,心臓の周りにある袋を形成する組織の炎症です.

心臓の炎症の原因は様々です.一般的な原因としては,ウイルスや細菌の感染,心臓にダメージを与えて炎症を起こす病状などがあります.

 

心臓の炎症の種類や重症度に応じて,さまざまな徴候や症状が現れます.医師が推奨する治療法は,心臓の内膜や弁の炎症,心筋の炎症,心臓を取り巻く組織の炎症と診断されたかどうかによって異なります.症状やその合併症を治療するために,薬,処置,場合によっては手術が行われます.合併症には,不整脈心不全などがあります.

 

この健康トピックでは,心臓の炎症の種類,健康増進のための研究や臨床試験におけるNHLBIの役割,さらに詳しい情報が得られる場所などについてご紹介します. 

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました.

 

 

2021年6月25日5:24 午前17時間前更新

ファイザー製ワクチン,「デルタ株」に非常に有効

ファイザー製ワクチン、「デルタ株」に非常に有効 | ロイター

エルサレム 24日 ロイター] -

米製薬大手ファイザーは24日,独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンがインドで初めて確認された変異ウイルス「デルタ株」に非常に有効であると明らかにした.

 

イスラエルファイザーのメディカルディレクターを務めるアロン・ラパポート氏は国軍ラジオ局に対し,「インド株が英国株に代わって通常の変異株になった地域を含め,データを分析した結果,われわれのワクチンはコロナウイルスに対し約90%の予防効果が得られた」と述べた.

 

イングランド公衆衛生庁(PHE)の分析でも,ファイザーや英アストラゼネカのワクチンで,デルタ株に対し90%を超える入院の予防効果が確認されている. 

 

 

Nature Medicine

Published: 23 June 2021

Long COVID in a prospective cohort of home-isolated patients | Nature Medicine

Long COVID in a prospective cohort of home-isolated patients

在宅隔離患者の前向きコホートでみられる長期的なCOVID(coronavirus disease)

 

Bjørn Blomberg, Kristin Greve-Isodahl Mohn, Karl Albert Brokstad, Fan Zhou, Dagrun Waag Linchausen, Bent-Are Hansen, Sarah Lartey, Therese Bredholt Onyango, Kanika Kuwelker, Marianne Sævik, Hauke Bartsch, Camilla Tøndel, Bård Reiakvam Kittang, Bergen COVID-19 Research Group, Rebecca Jane Cox & Nina Langeland

Nature Medicine (2021) Cite this article

 

抄録

コロナウイルス2019(COVID-19)感染後の長期合併症は入院患者に多く見られるが,軽症の場合の症状のスペクトラムについてはさらなる検討が必要である.ノルウェーで発生した第1次パンデミックの際にベルゲンで発生した全症例の82%に相当する312名の患者(自宅隔離が247名,入院が65名)を対象に,前向きコホート研究で長期的な追跡調査を行った.

6ヵ月後の時点で,全患者の61%(189/312)が持続的な症状を呈しており,この症状は,初期症状の重さ,回復期の抗体価の上昇,既存の慢性肺疾患と独立して関連していた.

その結果,

16~30歳の若年層の52%(32/61)が6ヵ月後に症状を呈しており,

味覚や嗅覚の喪失(28%,17/61),

疲労感(21%,13/61),

呼吸困難(13%,8/61),

集中力の低下(13%,8/61),

記憶障害(11%,7/61)

など

の症状が認められた.

軽度のCOVID-19を発症した若年層の家庭内隔離者は,呼吸困難や認知症状が長期に渡って続くリスクがあるという今回の知見は,ワクチン接種などの感染対策の重要性を強調するものである.

 

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