従来型の新型コロナウイルスは,東京で25.7%,大阪で25.9%(3/21〜3/27)にまで減少し,感染力が従来型より強いN501Y変異型は,大阪で急速に増加したばかりか,東京でも32.7%(3/29〜4/4)を占めるようになって来ているとのこと. 感染力の強さは,日本でも確認され,「実効再生産数」の解析では1.32倍高いという結果が現在のところ得られています. NHKニュースより

東京・大阪における変異ウイルスの割合をようやく知ることができました.7日,8日のNHKニュースがその数値を伝えていました.

従来型の新型コロナウイルスは,東京で25.7%,大阪で25.9%(3/21〜3/27)にまで減少し,感染力が従来型より強いN501Y変異型は,大阪で急速に増加したばかりか,東京でも32.7%(3/29〜4/4)を占めるようになって来ているとのこと.

感染力の強さは,日本でも確認され,「実効再生産数」の解析では1.32倍高いという結果が現在のところ得られています.

 

▽この東京・大阪の変異株の割合は今まで報道されてこなかったように思います.一体なぜ?

▽なお,神戸市のイギリス型変異株(N501Y変異型)の割合は76.2%(3月22〜28日),神戸市以外の兵庫県では,なんと93.3%(3月22〜28日)という数値が報告されています.(神戸新聞,最下欄)

 

 

都内での変異ウイルス割合 直近1週間で32% 前の週の4倍に

NHK NEWSWEB  2021年4月8日 16時30分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012963071000.html

 

東京都内で,感染力が強いとされる変異ウイルスの割合が急激に増加し,検査を行った検体に占める割合は直近の1週間で32%で,前の週の4倍となったことが都の研究機関の分析で分かりました.

東京都の「健康安全研究センター」は,ことし2月から今月4日までに陽性が確認された604の検体について変異ウイルスの種類などを分析しました.

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012963071000.html

それによりますと,感染力が強いとされ,関西で多く見られている「N501Y」と呼ばれる変異ウイルスは,今月4日までの直近1週間では158検体のうち51検体でした.

率にすると32.3%で,これは前の週の8.2%のおよそ4倍です.

 

研究センターは「N501Y」が「急激に増えている」と分析しています.

 

一方,従来のウイルスは先月7日までの1週間が52.1%だったのに対し,今月4日までの1週間では25.9%となり,減少しました.

 

また,「N501Y」とは別の変異ウイルスで,感染力が著しく高くなるなどの変化がこれまでのところ見られていない「E484K」は,先月28日までの1週間では60%でしたが,今月4日までの1週間では41.8%で,減少しました.

 

健康安全研究センター」の吉村和久所長は

「今後,『N501Y』の変異ウイルスの広がりが懸念される.『E484K』よりも脅威が大きいと考えている」と話していました.

 

 

 

大阪で広がる変異ウイルス 感染力 最大1.7倍 対策どうすれば?(4/7)

NHK NEWSWEB  2021年4月7日

変異ウイルスの特徴・最新情報|NHK

 

大阪府は4月6日,過去最多となる719人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表しました.

 

これで8日連続で東京の感染者数を上回りましたが,急激な感染拡大の原因の一つとされているのが,変異ウイルスです.

 

関西では,イギリスで最初に見つかったタイプの変異ウイルスが多く確認されています.これまでのウイルスとどう違うのか,感染対策はどうすればいいのか,専門家に聞きました.

 

変異ウイルスの割合 次第に高まる

変異ウイルスへの感染が確認された人の割合は徐々に上がっています.

 

大阪府は変異した新型コロナウイルスがどれくらい広がっているか実態を調べるため,2021年1月からスクリーニング検査を行っています.

 

検査の対象には変異ウイルスの濃厚接触者などが含まれているため,大阪府はこの割合がただちに変異ウイルスの広がりの全体状況を示すものではないとしていますが,割合は上がり続けています.

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変異ウイルスの特徴・最新情報|NHK

3月27日までの1週間で66.5%.検査をした人の中では3人に2人が変異ウイルスに感染しているという計算になります.

(以下略)

 

 

 

変異ウイルス 感染力 従来のウイルス比で平均1.32倍高い

NHK NEWSWEB  2021年4月8日 5時14分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210408/k10012962071000.html

 

感染力が強いとされるイギリスで確認された変異ウイルスについて,国立感染症研究所が日本国内での感染事例から感染の広がりやすさを示す「実効再生産数」を計算したところ,従来のウイルスより平均で1.32倍高くなっていたとする分析結果をまとめました.

 

国立感染症研究所は,イギリスで最初に確認された変異ウイルスについて,国内でことし2月1日から先月22日までの50日間に報告された感染事例から感染の広がりやすさを分析しました.

 

その結果,1人が何人に感染を広げるかを示す数値「実効再生産数」は従来のウイルスに比べ変異ウイルスのほうが平均で1.32倍高くなっていたということです.

 

このタイプの変異ウイルスは現在,関西などが中心ですが,東京でも少しずつ割合が増えているということで,国立感染症研究所は「感染力が強く従来の感染対策だけでは十分に制御することが難しい可能性がある」と分析しています.

 

国立感染症研究所の脇田隆字所長は

「解析した期間では従来のウイルスより変異ウイルスのほうが感染力が高いということは言える.今は関西が中心だが東京を含む首都圏でも今後さらに増えてくるという予測もある.急激な感染拡大につながる可能性があるため迅速に対策を打っていく必要がある」

と話しています.

 

 

 

兵庫で広がる変異株感染 神戸市除く陽性率9割超

2021/4/8 21:57 神戸新聞NEXT

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202104/0014223496.shtml

 

 兵庫県と神戸市は8日,3月22~28日の1週間で新型コロナウイルスの変異株感染者を新たに215人(うち神戸市分141人)確認したと発表した.1週間の発表数では過去最多となり,県内で累計の変異株感染者は552人(同383人)となった.

同期間に神戸市以外で実施された変異株検査(県発表分)では,変異株の陽性率は90%を超えた.

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 県内の変異株感染者は3月1~7日は49人だったが,同8~14日は96人にほぼ倍増,15~21日は135人と,神戸市を中心に急増を続けていた.

 コロナ新規感染者の一部に行う変異株検査の陽性率は,県発表分は2月末までは5・6%だったが,3月1~7日に50・0%,同15~21日は80・0%,同22~28日は75人中70人で,93・3%に上った.

同22~28日は神戸市も185人中141人(76・2%)だった.

 県の変異株検査は県立健康科学研究所(加古川市),姫路市環境衛生研究所,尼崎市立衛生研究所に持ち込まれた検体を中心を実施.

陽性者の濃厚接触者を中心に調べるため,変異株感染者の増加に伴って,その接触者を広く調べるため,変異株の陽性率が高くなる傾向があるという.

また,詳しいゲノム解析の結果,判明分はいずれも英国型だった.

(以下略)