我が家の前のお宅のソメイヨシノ.
冬場に大きく刈り込まれたため,花が咲くのかと心配していましたが,一昨日ようやく開花.
駅西口の大木も三分〜五分咲き.東京より大分遅れましたが,鎌倉も今週末は見頃になるでしょう.
一方,我が家からも見える山の上には,満開のさくらが見えます.ヤマザクラ?
崖の上の花なので近づくことはできませんが,鎌倉の山にはソメイヨシノ以外のさくらが毎年咲いています.子どもの頃からヤマザクラと決めつけていましたが,実際のところは分かりません.
昼前,時間の無い中,思い立って,早足のさくら探検をすることに.
一路,源氏山公園へ.
登る途中にも,遠くの山腹に満開のさくらが見えます.
道ばたの土手に,そして木の段の間から,スミレの花が.山で見るスミレは格別.
上を見上げると,モミジの新芽が美しい.
お目当てのさくらは,英勝寺の墓地の中.ずっと以前は入ることができたのですが,今は柵に囲まれて近づけません.
満開.見事です.
しかし,素人の私が,望遠レンズもなしにスマホ撮影で種類を特定することは,至難の業.引き延ばしてみてもボケた画像にしかなりません.
花は白,葉が同時に出ている事は分かります.
ソメイヨシノでないことは確かですが,葉の色は緑色に見えます.
ヤマザクラの葉は赤〜茶が基本---
でも,黄緑,緑になることもあるとのことなので----
今日の所は「ヤマザクラ?」としておきましょう.
植物に詳しい方にきちんと聞かないと分かりませんね.英勝寺の庭を管理している方に今度聞いてみましょう.
源氏山の広場.植えられているのは椿.そしてソメイヨシノ.
付録1
ヤマザクラの花の特徴
(ネット上の記事を幾つか転載しておきます)
「ソメイヨシノ」はどこからやって来たのか : 深読み : 読売新聞オンライン
ヤマザクラ(東北南部~九州)=白い花,赤い若葉
カスミザクラ(北海道~九州北部)=白い花,褐色・黄緑色の若葉
オオヤマザクラ(北海道~九州)=赤みのある花,赤い若葉
オオシマザクラ(伊豆諸島,伊豆半島など)=白い大きな花,緑の若葉
エドヒガン(本州~九州)=赤みのある小さい花,花が咲いた時には若葉は出ない
ソメイヨシノ(北海道南西部~九州)=赤みのある大きい花,若葉は出ない
「山に咲く桜」であるためヤマザクラと命名された.これに対してヤエザクラなど人工的に生み出され,人里に咲くサクラはサトザクラと呼ばれる.狭義のヤマザクラは本種(ヤマザクラ/別名シロヤマザクラ)のみを示し,広義ではオオヤマザクラやカスミザクラを含む.
開花は3~4月で,ソメイヨシノとは異なり,開花とともに若葉を開くのが特徴.若葉の色は赤が基本だが,緑や黄色に変異するものもある.また,葉の光沢も個体によって程度が異なる.秋の紅葉はソメイヨシノなどの園芸品種よりも総じて美しい.
花は直径3センチほどで,色は白が基本だが,ほんのりとピンク色を帯びるものもあり,実生によって自然に変異したバリエーションがある.現代人にとっては地味に見える花だが,ソメイヨシノが普及する明治時代以前には広く国民に好まれていた.
https://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/wild_p100/spring/16_yamazakura.html
山に生え,桜の花の開花日の標準にされるソメイヨシノ(園芸品種)とちがって,花と葉が同時に開く.色は白や薄紅色で変化が多い.花のときの若葉は,茶,黄緑,緑色などになる.葉は開くと長さ5~9cm,幅3~4cmで裏が白く,毛がない.秋に赤く紅葉.
若葉と同時に開花するため,ソメイヨシノと比べると,若葉の色が混ざるので赤く見える.オオシマザクラは若葉が緑色なので区別できる.
吉野山に植えられている桜の多くが「ヤマザクラ」です.ヤマザクラは古来より日本の山野に自生してきた品種ですが,この桜は開花と同時に赤茶色の若葉を出すのが大きな特徴.満開を過ぎ花の散り具合が盛んになってくると,桜葉は色鮮やかな柑子色へと変化.その様子は紅葉そのもので,まるで春から秋に迷い込んだかのような錯覚を覚えます.
この色付いた桜葉も,やがて鮮やかな緑色に成長します.紅葉を逆再生で見ているようなヤマザクラの変化は,まさしく自然のマジック.桜の花が散ってもこのような楽しみ方がありますので,参考にどうぞ.
付録2
我が家の植物たち