「さあ始まりました.まんぷく農家メシ!でございます」「はい」
「今回は愛知県田原市でございます.田原市.後ろは」「菜の花」
http://www4.nhk.or.jp/manpuku/3/
「菜の花がずらっと.なんとなく春のイメージですけど」「そうです.でも菜の花には.似合いませんね.私はね」
「私は似合わないっていうか,じゃ,逆に,どこに似合うんですか?」「いやいやいや」
本当.そういうことになりますね.
どうも,友近です!今回頂くのは,冬のキャベツ.
ほっこり暖まる熱々ポトフに---.忙しい朝にぴったりな簡単レシピ.さらにまるごとキャベツの豪快ドリアまで.
アイデア料理が満載です!
今が旬!甘〜い冬キャベツを頂きます.
今回の舞台は,三方を海に囲まれた愛知県田原市.
愛知県は11月から6月にかけてキャベツの収穫量が全国1位.
中でも田原市は一大生産地です.特に2月のキャベツは,寒さに耐えたことで,ぐ〜んと甘みが増すんですって.
作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 平成29年産野菜生産出荷統計 年次 2017年 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
さあ今回頂く農家メシはこちら.
▽1軒目「強風こそ恵み 甘~い冬キャベツのあったか料理」
「おいしいおいしい甘いキャベツをたべましょう」
▽2軒目「高級ブランド元店員から農家へ ペロリ1玉!千切りレシピ」
「食べれるんですかね.一玉をね」
▽3軒目「野菜ソムリエ考案 豪快!ガッツリ!キャベツめし」
「もう,キャベツキャベツキャベツの30分でございます」「楽しみですね」
「こちらですね.いきましょう!スタッフはいろいろ考えて,ほら,もうフォーメーションがあって,カメラも別れて,菜の花越しの,きれいなワレワレを撮ってくれてるわけですから」
(カメラに向かって女形のポーズをとる梅沢さん.それに乗っかる東田さん)笑い
あ〜いいですね.はい,馬鹿やってます.
さあ出発しましょう.冬キャベツ楽しみですね.
▽1軒目「強風こそ恵み 甘~い冬キャベツのあったか料理」
「この辺やっぱり風が強いんですね」
「はい,普段はものすごい強風と底冷えで,スタッフもちょっとね,この番組のつかみというか----にしたかったんですけど,なぜか,今日は,かぜがあんまないんです」「それは私が来たからです」
「なるほど」「私は優秀な晴れ男ですからね」「はいはいはい」
あ〜こういう時は,でも風を吹かせて欲しいとこですけどね・
さ〜1軒目の農家さんに到着です.
迎えたのは
大河可欧(よしお)さん(キャベツ農家39年),妻・三延子(みえこ)さん,息子・雅実さん.
「雅実さんはおいくつですか」「今年で32になります」
「32歳.この田原の風は地獄のように吹くと.ロケ入ったらあんまり風が吹いてないと.今日は珍しいですか?」「珍しいです」
「ホントですか?」「昨日一昨日はホントにここで立っていられないくらい」
「え!そんなんなるの?」「キャップ---帽子かぶっていますね.キャップが飛んでっちゃうぐらい」「ありゃ」
「大げさに言ってませんか?」「ホントです」
普段の田原市.周りが海に囲まれているんで,こんなふうに風が強いんです.
吹きすさぶ強風の中.毎日朝8時から収穫しているそうです.大変ですね.
「これ,キャベツに対して,この風はいいんですか?」「いいですね」
「いいんだ」「風が吹くことによって,霜が降りにくいんですね」
「あ〜なるほど」「空気中の水分が風によって飛んでっちゃう」
「あ〜なるほど」「それで,霜が降りにくくって,この霜の被害も少ないから,収穫のロスが少ない」
「なるほどね.逆にいいキャベツができるんだ」
それでは,田原のキャベツ,収穫されてもらいましょう.
「この葉っぱ(外側のもの)を落として下さい」「これ落とす.こっからこう」
「手を入れてこっから倒すんですか?」「で,ここに包丁をあてて」
「ええやつ頼みます.ええやつ」
「はいこちらでございます」「私が収穫しました.キャベツ」「キャベツ」
ほとんどやってもらってましたけどね.
「ちょっと,断面見せてもらっていいですか?」
(包丁を入れて,半分に)
「みっしりじゃない!」「うわ〜これ!これ”!これ!みっしり詰まってるわ」
春キャベツは暖かい陽気で,勢いよく育つため,ふわっとしてますが,寒さの中じっくり育つ冬キャベツは,みっしり.
冬キャベツははごたえがしっかりしていて,加熱すると甘みが増すのですが.
「生で食べたら春キャベツのほうが,甘いがあるけれど.冬の場合は加熱する」「そうすると甘みが増す」
「(冬キャベツでも)生でも甘いですよ」
「これでも甘いですか?」「甘いですよ.食べてみますか?」
「はい」「ほんまは,ここで,寒いところで食べるよりは,家行って,暖かいやつ食べたいんですけど.でも分かりました.仕事ですから,やります」(笑い)
大河さん,ご自慢の冬キャベツのお味は?
「甘い」「あっ甘い」「驚き」「甘いわ」「びっくら」
生でも甘いんですね.
「うまい!でも食べれば食べるほど,寒くなってきました」(笑い)
それでは,ご自宅であったか冬キャベツ料理,頂きましょう.
「あららら,すみません.お邪魔します!失礼します」
「こんにちは,あら,奥様と子供たち」
玄関で迎えたのは次男の妻あゆみさん.お孫さんの咲都(さきと)くんと,恵麻ちゃん.
「まずはどうしましょう?」「キャベツ炒め・キャベツがあればできる」
「これは家でよくやるんですか?」「もうホントに,チャチャットできるから」
「なんかあったらこえ?」「そう.あと一品というときに」
「もうキャベツ,もうキャベツ」「もうキャベツがあればできる」
▽料理1: キャベツ炒め
材料キャベツ(1/4玉),サラダ油(適量),塩・こしょう(適量),マヨネーズ・かつお節(お好みで)
作り方:
(1)キャベツはざく切りにする.
(2)サラダ油を熱したフライパンでキャベツを3分ほど炒め,塩,こしょうで味を整える.
(3)皿に盛り,お好みでマヨネーズとかつお節をかけていただく.
「お父さんおいくつなんですか?」「僕,57歳です」
「57!」「僕よりずっと下ですよ」(梅沢さん68歳)
「俺のたった6つ上!(東野さん51歳)貫禄ありすぎません?」「(頭に手を当てて)ちょっと」
「いやいや」「いっしょいっしょ.私も一緒」
「年齢からしたら,ハゲてるうちに入らないです」「大丈夫です.私だって,毛,染めたり,いろいろ小細工は使ってるんですから」「やっぱり風が強いから,飛んできます.顔はしわだらけ」
「顔はしわだらけ.髪の毛,持ってかれるわ」「かんそうしますよ.それは」
さあ,キャベツ炒め,できあがりました.
「シンプルですよ.炒めただけですから」
お皿に盛ってから,マヨネーズとかつお節をかけるのが大河家の定番なんだそうです.
「めっちゃうまいっすもん!」「めちゃくちゃうまいし,ありがたいですよ」
「うん,歯ごたえ十分」「十分ですか?」「やっぱり,冬キャベツは芯がしっかりしているから.葉っぱのね葉のね」「炒めてもシャキシャキ感が--」
「うんうんうんおいしい!」「キャベツ二三個食えそう」
「かつお節とマヨネーズとキャベツって合いますね」
続いてのお料理は
「私は今日---」とお鍋を持ってきたあゆみさん.
「オープン」「ポトフを作りました」「あ〜ら,ポトフです」
キャベツとソーセージなどを洋風だしで煮込んだポトフ.
「煮崩れしてませんもんね」
歯ごたえを楽しむため,キャベツは大きく切るのがポイントなんだそうです.
▽料理2: ポトフ
材料:キャベツ(1/4玉),じゃがいも(2個),にんじん(1/2本),ウインナー(5本),水(800ml),洋風だし(3個),ローリエ(1枚),塩・こしょう(少々),パセリ(適量)
作り方:
(1)キャベツは2つに切り,芯を切り落としておく.
(2)じゃがいも,にんじんは皮をむき,大きめに切る.
(3)鍋にじゃがいも,にんじん,ウインナー,水,洋風だし,ローリエを入れ,具材がやわらかくなるまで煮る.
(4)キャベツを加え3~4分煮て,塩,こしょうで味を整える.
(5)盛りつけたら,お好みでパセリをちらしていただく.
「ご主人,お嫁さんは料理上手ですか?」「おいしいですよ.何作ってもおいしいです」
「なるほど.最高のご主人じゃないですか」「それはね,愛がこもってますから」「ありがとうございます」「お料理は愛情ですから」「そうですね」「はははは」
「いただきます」「はいどうぞ」
「うわ,おいしそう---.どうです?」「めっちゃ煮込んでるのに,甘さが先に出ますよ」
「おいしい!うんうんうん」「ねっ」
「ちょうどいいですね.この時期にポトフは.最高です」「また,このキャベツ,うまいわ!実にうまい」
「おいしい!」「ありがとうございます」
「ご主人,お嫁さんが作る料理で,一番好きな料理なんですか?」「僕,カレー好きなんで.カレー大好きです」
「カレーね.へえ〜.カレーライスはどういう特徴があるんですか?お嫁さんの作った」「やっぱ,愛が」
「お母さんが作るカレーと,お嫁さんが作るカレー.どっちがおいしいですか?」「お嫁さんのが」
「ハハハハハハ」「何言ってんの?あんた」
「よくね.梅沢さんがこの番組で言うんですけど,お母ちゃんの作るカレーが,みんな一番好きなんだって,すごい言うてるんですよ」「心に思ってても言えませんよ」「ハハハハハハ」
愛情たっぷり.冬キャベツのあったか料理.
ごちそうさまでした.