スウィーティを買いました.
緑色のグレープフルーツといった感じでしょうか.
「Will」というのは,輸入青果物の専門商社ユニオンのオリジナルブランド.
スウィーティー|青果の良質ブランド「Will」 株式会社ユニオン
果皮は緑色ですが,中はほぼグレープフルーツと同じ.
味・香りもグレープフルーツ.
しかし,苦味が少なく,甘みが多い.
人気のゆえんです.
スウィーティー(sweetie)という名前は,イスラエルでつけられた名前で,もともとは,オロブロンコ(oroblanco).
カリフォルニア大学で1981年に作られた栽培種.
“Pomelo”の酸味がない栽培種(Citrus grandis Osbeck)と,種ありのホワイトグレープフルーツ(Citrus × paradisi Macf.)を掛け合わせたものだそうです.
(なお,“Pomelo”は日本のブンタン(ザボン)と同じ種名Citrus maxima.)
「種なし」「甘みが強い」「苦味が少ない」が売り文句.Oroblanco - Wikipedia
日本に入ってくるのは冬季限定.でもこれからより広く食べられていくのは間違いないのでは?
ミカン類はほとんどが交雑品種!
知りませんでした.
ほぼ全ての交雑種の元となっている種は次の四種;
▽Citrus maxima – Pomelo(ブンタンが同種)
ブンタン - Wikipedia Pomelo - Wikipedia
▽Citrus reticulata – Mandarin orange(マンダリンオレンジ)
▽Citrus micrantha – Papeda
この四つがどの程度混ざってきているかが解ってきていて,これを図に表す試みも.
上記のうちの3種の割合を表した図:Citrus - Wikipedia
レモンをのぞいて,甘くてそのまま食べられる多くの品種は左側の辺上.
スウィーティもこの辺上?とういより左下の頂点上かと思われます.もともと非常に近い二つの品種;グレープフルーツとPomeloを掛け合わせてあるので.
果皮の色をのぞいて,形や食感・香りなどもあまり変わっていませんね.微妙な所が改良された品種です.
英語のサイトでは,マンダリンmandarineの一つとして扱われている日本の温州ミカン.
中国原産の紀州ミカンと東南アジア原産のクネンボの交雑品種であることが明らかになっています.
温州ミカン:親は「紀州ミカン」と「クネンボ」 -2013年12月7日 毎日新聞
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2016/12/13/010521
しかし,上図のどの位置に位置づけられるのかは調べきれませんでした.
なお,ミカンの品種としては,非常に細かく分ける田中長三郎氏提案の分類名があり,真性の種とは言えないものの,交雑種の種名として用いることが認められているようです.
例えば,交雑種であっても温州ミカンはCitrus unshiu.