おせち料理には,チャーシューが欠かせなくなっていて,私も大好き一品として楽しんでいます.
以前ならば代わりに魚料理が入っていたように思いますが---
https://mi-mollet.com/articles/-/21184
https://www.kyousaimi-shop.com/SHOP/osechi-katsura.html
このチャーシュー.中華料理と思っていましたが---
実際,例えば日本国語大辞典「チャーシュー」は中華料理のチャーシューの解説になっています.
精選版日本国語大辞典
チャー‐シュー【叉焼】
( 中国語から ) 中華料理で,豚肉の固まりを,しょうゆ,酒,香辛料を合わせたたれにつけて焼いたもの.焼き豚.
しかし,最近のおせち料理やラーメンに入っているチャーシューは,多くの場合に,—どれぐらいの割合かは定かではありませんが—,日本風に改変したチャーシューとなっているように思います.
そして,この日本のチャーシューは日本独自の料理として広く認められるようになってきています.
日本語のサイトでも日本のチャーシューは中国料理と異なると記載されるようになってきていますが,分かりやすいのは,むしろ英語のサイト.完全に別の料理として扱っています.
今日は英語のサイトの記事を引用して,日本のチャーシューと中国のチャーシューの違いを解説してみたいと思います.
なお,英語表記では,「Chashu」が日本チャーシュー,「Char siu」が中国のチャーシューです.
単純にDeepL日本語翻訳すると,どちらも「チャーシュー」とされてしまうので:
日本チャーシューは,チャーシュー(Chashu)
中国チャーシューは,叉燒(Char siu)
と記載します.
ただし,中華料理のチャーシューは英語ではChinese BBQ pork(Char siu)の表記がよく使われます.
チャーシュー(Chashu)とは?(原文英語,DeepL翻訳後に要約)
チャーシュー(Chashu)は,日本の煮豚の一種で,人気の麺料理であるラーメンのトッピング等として一般的に使用されています.
ラーメン,餃子,シュウマイなどとともに,19世紀後半に中国からの移民によって日本に伝えられましたが,チャーシュー(Chashu)は,日本人の味覚と調理法に合わせてアレンジされ,叉焼(Char Siu)とは異なる料理となりました.
チャーシュー(Chashu)と叉焼(Char Siu)の違いを列記すると次の通り:
チャーシュー(Chashu)は豚バラ肉から作られますが,叉燒(Char Siu)は豚肩ロース肉またはロース肉から作られます.
チャーシュー(Chashu)は醤油,酒,みりん,砂糖,にんにく,しょうが,ネギから作ったタレで煮込まれますが,叉燒(Char Siu)は醤油,海鮮醤,米酢,八角などの材料を混ぜたタレに漬け込んだ後にローストされ,照りがつけられます.
チャーシュー(Chashu)は色が濃く茶色がかっていますが,叉燒(Char Siu)は,赤みがかった色です.
チャーシュー(Chashu)は香ばしくうま味のある風味があります.叉燒(Char Siu)は甘くねっとりとした風味です.
チャーシュー(Chashu)は柔らかくしっとりとした食感.叉燒(Char Siu)はよりしっかりとした乾燥した食感.
チャーシュー(Chashu)はラーメンやご飯,サラダなどと一緒に供されます.叉燒(Char Siu)はご飯や麺,肉まんなどと一緒に供されます.
チャーシュー(Chashu)と叉燒(Char Siu)はどちらも美味しく食べ応えのある料理で,さまざまな方法で楽しむことができます.
しかし,両者は互いに置き換えられるものではなく,それぞれ独自の特性と魅力を持っています.
tasteatlasによる「MEAT DISHES,Best rated」では,
チャーシュー(Chashu)は187位,叉燒(Char Siu)は109位にランクされています.
それぞれの解説は次の通り:
https://www.tasteatlas.com/chashu
187
豚肉料理
チャーシュー(Chashu)
(チャーシュー,焼豚,Nibuta,Chāshū)
日本
チャーシュー(Chashu)は,醤油と酒の伝統的な風味が効いた,日本の定番料理である,じっくり煮込んだ豚バラ肉です.この料理は平らな豚バラ肉で作ることもできますが,より洗練されたバージョンを作るために肉を巻いて,より均一に火を通すこともできます.
豚バラ肉を,醤油,みりん,酒,砂糖を混ぜ合わせた香り高いタレに浸します. このタレにはさらに,スライスした生姜とネギを加え,肉は数時間かけて弱火で煮込みます.そうすることで,豚バラ肉に染み込んだ数種類の味が混ざり合い,分厚い豚バラ肉は驚くほど柔らかく,ジューシーな肉へと変化します.
皮を肉に残したままにしておくと,煮込む間にカラメル化し,少しゼラチン状になってしまい,料理の最終的な食感に影響を与えてしまいます.この日本の定番料理の名前と由来は,おそらく人気の高い中国料理char siuから来ていると思われます.
日本の伝統的な食材と組み合わせることで,日本中で食べられているシンプルなごちそうが生まれました.スライスしたチャーシュー(Chashu)はラーメンには欠かせない具材ですが,パンやサンドイッチの具として,あるいは他の麺類やご飯料理のトッピングとしても使われます.
https://www.tasteatlas.com/char-siu
109
Chinese BBQ pork(Char siu)
(Chinese BBQ pork, 叉燒, Cha siu, Chashao, Chasu, Char siew, Fork roasted meat)
広東省 中国
叉焼(Char Siu)の初期には,イノシシや豚など,手に入るあらゆる肉が使われていました.叉燒という名称は,文字通り「フォークで焼いたもの」という意味で,肉を細長いフォークに刺し,直火で焼くという調理法の起源となった方法に由来しています.
叉焼(Char Siu)の最も一般的な利用法のひとつは,char siu bao(チャーシューバオ)と呼ばれる蒸しパンに挟んで提供することです.叉焼(Char Siu)の人気の高さを示す証拠として,2011年にCNN Goがまとめた「世界で最も美味しい食べ物50」の28位にランクインしています.
なお,ChashuとChar Siuが,それぞれ日本のチャーシュー,中華料理のチャーシューを表すことはグーグル検索でもはっきり分かります.
https://www.google.com/search? Chashu
https://www.google.com/search? Char siu