世界には,多くの種類のベーコンがあり,豚の様々な部位が用いられ,燻製されないベーコンもあります.
昨日に続き,Business Insiderによる,”What bacon looks like in 10 places around the world”(世界10カ所のベーコン事情)の後半部を紹介します.
世界10カ所のベーコン事情2
https://www.businessinsider.com/what-bacon-looks-like-around-the-world-2018-10
クリス・ウリー
2018年10月19日 21時55分 JST
▽中国のラーロウ腊肉(またはラプヨッ臘肉)は熟成を風乾で行います.
https://blog.themalamarket.com/sichuan-wind-cured-pork-belly-la-rou-part-1/
このスタイルのベーコンは,豚バラ肉を小さくカットしているのが特徴です.
ラーロウは豚の皮付きで,通常,醤油,黒砂糖,香辛料で味付けして,風で硬くなるまで熟成させます.短時間熟成させ燻製にすることもあります.
レシピによっては,肉を熟成させる際に少量の酒を使うこともあり,「白酒」が伝統的な酒として選ばれます.
ラーロウ腊肉は炒め物によく使われます.
https://lixiangtan.favy.jp/menus/28229#:~:text=腊肉とは
▽フランスのラードンは角切り
フランスのラードンは,豚バラ肉の脂身を角切りにしたもので,絶妙な硬さになるまで揚げたものです.サラダからキッシュまで,様々な料理に使われます.
ラードンは通常,熟成させますが,燻製にはしません.
▽ハンガリーのガーリックベーコンは燻製されている
このタイプのハンガリーのベーコンは通常,ニンニクとパプリカで下ごしらえした後,スライスします.
その後,味を閉じ込めるために燻製にし,肉のスモーキーさを引き立てます.串に刺して火にかける場合もあります.
▽ドイツのバオホシュペック
ドイツのバオホシュペックは豚バラ肉からカットされるため,肉と脂肪の層があります.
熟成,時に燻製にされ,多くの場合,角切りや短冊切りにされます.
一般的には料理に使われますが,前菜に添えられることもあります.
https://www.kochbar.de/rezept/319764/Bauchspeck-vom-Grill-mit-Kartoffelsalat.html
▽韓国サムギョプサルは薄切り.
サムギョプサルは豚バラ肉を焼いたもので,厳密には,ベーコンではありません.しかし,その切り方ゆえに,ベーコンのほとんどのバリエーションに似ています.
重要なのは,韓国のバーベキューグリルで焼くという調理方法です.薄くスライスされたこの切り身は,通常プレーンかニンニクと一緒に調理されます.
この他,ベーコンを愛するアメリカには,日本ではあまり知られていないベーコンがいくつかあります.
ジョウル・ベーコン jowl bacon
https://en.wikipedia.org/wiki/Pork_jowl
アメリカでは,豚の頬肉(Pork jowl)を熟成肉や燻製肉にしたものを,ジョウル・ベーコン(jowl bacon),特にアメリカ南部ではジョウ・ベーコン(hog jowl),ジョウ・ベーコン(joe bacon),ジョウ・ミート(joe meat)と呼びます.
ジョウル・ベーコンは,伝統的なフル・イングリッシュ・ブレックファストなど,バラ肉のベーコン(ストリーキー・ベーコン)と同様に,炒めたりメインディッシュとして食べることができるます.豆類や黒目豆の調味料として使用されたり,南東部の伝統的な料理でコラード・グリーンやカブ・グリーンなどの葉物野菜と一緒に調理されたりもします.
コテージベーコン Cottage bacon
https://www.stoltzfusmeats.com/blogs/stoltzfus-meats-blog/what-is-cottage-bacon-
コテージ(カッテージ)・ベーコンは,豚の肩肉や豚尻肉から作られるベーコンの一種です.一般的に知られている「ストリーキー」ベーコンとは異なり,コテージ・ベーコンは豚の赤身の部分から作られ,独特の丸いまたは楕円形の形が特徴である.コテージ・ベーコンという名前は,北米の初期の入植者が,小さなコテージで自分たちの肉を熟成させていたことに由来すると言われている.
細長い帯状のベーコンとは異なり,円形または楕円形にスライスされています.スライスは一般的に厚く,肉質が良い.そのため,ベーコンは加熱しても形が崩れず,ジューシーで,サンドイッチやその他の料理に最適です.