冬来る を詠んだ短歌1 今日の関東地方は「真冬の寒さ」だったとのこと.11月前半はほとんど見られなかった鎌倉英勝寺の紅葉/黄葉も一気に進んできていました.冬間近. 明け方の枕の上に冬は来て残るともなき秋のともしび 藤原良経  さびしさは冬のはじめぞなかりける木の葉のちりかひ時雨音信(づ)れ 藤原家隆  初冬の澄み渡る空の深みどり松山の松に溶け入るらしも 窪田空穂  しづまりし色を保ちて冬に入る穂高の山をけふ見つるかも 斎藤茂吉 

今日は朝は小雨,その後も晴れることなく曇り.そして何より寒い1日でした.

「真冬の寒さ」とのこと.

https://tenki.jp/forecaster/gureweather/2023/11/26/26289.html

 

11月前半はほとんど見られなかった鎌倉英勝寺の紅葉/黄葉も

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/11/08/235651

一気に進んできたように思います.

冬間近.

 

ナガイモとナンテン

フジ.

ハゼノキ

 

そしてカエデ.

 

冬来る を詠んだ短歌1

(古今短歌歳時記より)

 

起き開かす秋の別れの袖の露霜こそむすべ冬や来ぬらむ  藤原俊成 新古今集

 

明け方の枕の上に冬は来て残るともなき秋のともしび  藤原良経 夫木集

 

さびしさは冬のはじめぞなかりける木の葉のちりかひ時雨音信(づ)  藤原家隆 夫木集

 

枯れのこる浮葉の上に蓮の実の飛ぶ音寒し冬や来ぬらむ  落合直文 落合直文

 

野の家の屋根の上に干す唐辛子紅(くれなゐ)(ふ)りて冬に入るらし  島木赤彦 太虚集

 

風深き都会の冬は来りけり帰りて牛乳(ちち)のつめたきを飲む  前田夕暮 収穫

 

初冬の澄み渡る空の深みどり松山の松に溶け入るらしも  窪田空穂 鏡葉

 

しづまりし色を保ちて冬に入る穂高の山をけふ見つるかも  斎藤茂吉 白桃