昨日,暮春の北鎌倉と浄智寺〜鎌倉の山道で出会った花を,紹介しています.第二回目の今日は,野の草編.
明月院への参拝を除くと1時間足らずの行程でしたが,12種類の野草の花(逸脱雑草,もしかしたら植えられていたものも含めて)に出会うことができました.
昨日取り上げたシャガも半分野生化していたので,これも含めれば13種ですね.
ほぼ出会った順に写真を並べてみます.
(もともとが植物に疎い方なので,名前は間違えているかもしれません)
これはJR鎌倉駅横で出会いました.
こちらは北鎌倉駅のホーム脇に繁茂しています.
ヒメジョオン?ハルジオン?少し赤い色がついているのでペラペラヨメナでしょう.
正式な名前はヤハズエンドウ(矢筈豌豆)だそうです,
明月院へ向かう道で.
明月川の小さな流れにカルガモがきていてビックリ.
浄智寺奥の竹藪の脇に群生していました.植えられたものかなと思います.
山越えをして扇ガ谷に降りてきたところの空き地で,沢山の花に出会いました.
この花の名前は,よく分かりません.もっとも似ている花の名がツルカノコソウ.
あまり良く撮れていません.本来はもっと美しい花ですが,この空き地では数も少なく元気もありませんでした.
こちらも数は少なかったのですが,活き活きと育っていました.
この二種も名前の自信はありません.ヘビイチゴは葉を確認しておけば分かるのですが,撮影時は全く気にかけていなかったので---.画像に写り込んだ葉は,別の植物かと思います.
可愛い花です.もう少し愛らしい名前でも良かったのでは?.
古今短歌歳時記を調べていると,この12種の内,イヌノフグリとハハコグサは,短歌に詠まれていました.どの歌にも優しさを感じます.
イヌノフグリを詠んだ短歌
むらさきのいぬのふぐりの花に寄るこころしばらくは保たしめたまへ 谷鼎 青あらし
いぬのふぐりの散りたる花はむらさきに夕べ閉じたる花のひまひま 石川不二子 牧歌
言いがたきことあるならん君のうしろかたまり咲ける犬ふぐり見ゆ 花山多佳子 樹の下の椅子
ハハコグサを詠んだ歌
母子草茎立(くきだち)白くほほけつつレールのもとに咲きにけるかも 尾山篤二郎 野を歩みて
母子草とききて屈めりひと平黄いろしづけくこの花ばかり 初井しづ枝 夏木立
ははこぐさ粒だちてさく春山に人すぢしろき水がひかれり 生方たつゑ 春尽きず
ははこ草花むら白く綿もちてそよぐを見れば秋ならんとす 岡野弘彦 異類界消息