シクラメンは,冬の花壇に欠かせない花となっていますが,これは園芸家の努力のたまものであって,園芸店で購入できるからこそ.家で夏越した鉢には,花どころか蕾もありません.シクラメンが広く普及するのは,世界的に見ても第二次世界大戦後で.日本では昭和40年以降.  一鉢に四百の蕾育つとふシクラメン冬の花として咲く 初井しづ枝  おくりくれる人のこころかシクラメンの赤く激しくもゆる花くび 浅田雅一  真剣に花を捧げて年を越すシクラメンを妻深くいたわる 佐佐木幸綱  付録:シクラメンの近縁植物

冬の庭の定番と言えば,一昔前は,スイセン,ハボタンだったようにに思いますが,現在では,忘れられないのがシクラメンですね.

わが家でも,欠かせない冬の花となっています.ビオラを定番として育ててきましたが,ビオラには赤い花がありません.全体を締める色が欲しくなって毎年購入するようになりました.

シクラメンは,現在の冬の鉢植え販売量トップという記事がありました.

https://kotobank.jp/word/シクラメン-72874

冬に咲いているシクラメンは,園芸家の努力のたまものであって,園芸店で購入できるからこそ.

わが家で夏越した鉢には,花どころか蕾もありません.

ニッポニカによれば

https://kotobank.jp/word/シクラメン-72874

シクラメンは,1870年代から園芸植物としての開発が進められてきましたが,広く普及するのは,世界的に見ても第二次世界大戦後で.日本では昭和40年以降,特に「シクラメンのかほり」が大ヒットした昭和50年以来,爆発的に普及しました.

コンパクトなミニシクラメン,寒さに強いガーデンシクラメンに加え,最近では,種々の花色,波状弁や八重咲き品種の開発が相次いでいます.

 

シクラメンを詠んだ短歌

(古今短歌歳時記から)

「広く普及するのは昭和40年以降」とありましたが,シクラメンは,第二次大戦以前にも,既に短歌に詠まれていました(下記 香取秀真詠草).日本人はシクラメンが大好きな証拠といえるのかもしれません.

 

命長き鉢のシクラメンしぼめれば根には早くもつぼみ出で居り  香取秀真 天之真榊

 

 

一鉢に四百の蕾育つとふシクラメン冬の花として咲く  初井しづ枝 冬至

 

 

シクラメン白と赤との花ならぶ店頭すぎて歩む楽しさ  佐藤佐太郎 黄月

 

 

おくりくれる人のこころかシクラメンの赤く激しくもゆる花くび  浅田雅一 多感な樹

 

 

鉢に溢れて反りかへり咲くシクラメン季節をつなぐきほいをもちぬ  大滝貞一 彩月

 

 

真剣に花を捧げて年を越すシクラメンを妻深くいたわる  佐佐木幸綱 金色の獅子

 

 

 

サクラソウヤブコウジ亜科の植物たち.

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Cyclamen

 

https://www.jugemusha.com/jumoku-zz-manryou.htm

https://en.wikipedia.org/wiki/Ardisia_crenata

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤブコウジ

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/ルリハコベ

https://ja.wikipedia.org/wiki/オカトラノオ