今日もフラワーショップの花たちにまつわる話題です.
このお店(昨日取り上げたタイムを置いていたお店)には,かなり高級(=高価)で,気安く購入できない花が並んでいますが,ウィンドウショッピングが楽しいお店でもあります.
(本来の開花時期は3月からだと思いますが,園芸店は一二ヶ月早い!)
私には,このラナンキュラスとアネモネの花をほとんど区別できませんでした.
「花を見れば分かりますが」と前置きを書きながら見分け方を教えてくれているサイトの説明は以下の通り.“萼がすぐ花の下にあるのがラナンキュラス.「花に見える萼」から離れて包葉があるのがアネモネ” とのこと.
春の花、ラナンキュラスとアネモネの違いと見分け方 https://lovegreen.net/flower/p303679/
:「ほとんどは花で見分けることができますが,難しい場合は花の裏側の茎との接点をご覧ください.
ラナンキュラスは,花の真下にガクがあります.
それに対してアネモネは花びらがない花で,花びらに見える部分がガク.ガクの数センチ下のもさもさとした部分は苞とか苞葉と呼ばれる,花を取り囲むようにつく葉です.つぼみのうちの葉は花の近くに位置していますが,開花まじかになると茎がぐんと伸びて,花びら(色のついたガク)から少し離れます.」
並んでいある花たちの中に,久しぶりに見る花に出会いました.雲間草です.
寒さに強い花で,以前,何回か育てたことのあります.
ただ,この雲間草という名前を持つ花の本家は,日本の高山植物で,育てるのがとても難しい花とのこと.
園芸店で売られている「雲間草」は,ヨーロッパの高山植物の園芸品種で,ヨウシュクモマグサとも呼ばれるそうです.
少し長くなりますが,NHK趣味の園芸の記述を転載させていただきます.
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-63
雲間草は一般的に「クモマグサ」または「洋種クモマグサ」などの名で市販されており,交配種の一群です.高山植物として扱わなければならない植物のなかでも,育種や選抜が長年繰り返されてきただけあって,たいへん丈夫です.----
促成栽培された花つきの株が2月から出回ります.
交配のもとになった種はヨーロッパ原産で,サキシフラガ・カエスピトーサ (Saxifraga caespitosa),サキシフラガ・グラヌラータ(S. granulata),サキシフラガ・ヒプノイデス(S. hypnoides),サキシフラガ・モスカータ(S. moschata),サキシフラガ・ロサセア(S. rosacea)などがあります.これらの種のほとんどは高山の岩場や岩の割れ目,礫原(れきげん)などに生えています.
和名をクモマグサ(S. merkii var. idsuroei)という植物は,本州中部の高山の岩場に見られる多年草で,ほとんど市販されていません.日本では北海道に分布する基準変種のチシマクモマグサ(シベリアクモマグサ,S. merkii var. merkii) とともに,栽培至難のものです.
クモマグサはユキノシタ科ユキノシタ属の植物.風情のある花が多い科であり,また属だと思います.