元旦の鎌倉は雲一つ無い快晴.
これほど空が青い1月1日はあまり記憶にありません.
鶴岡八幡宮二の鳥居も青空をバックにすると,いつもより美しく見えます.
少し脚を伸ばして,本覚寺に参拝.初えびす(恵比須,夷)で初日です.
楼門は,何日か前から,五色幕が掛けられています.寺院で大きな行事があることを表したもの,とのこと.
仏具店の解説は次の通り(https://takimotobukkodo.co.jp/column/五色幕 ):
五色幕(ごしきまく)とは,お寺の壁などに掛けられている五色の幕のことで,仏教の寺院であることを表し,お釈迦さまの説いた教えを広く宣べて流布させることを表しています.
五色幕の配色は宗派やお寺ごとにちがいがありますが,古代中国から伝わった陰陽五行説の五行配当色である,赤・白・黄・青・黒が基本色となっています. ただし青と黒は現在使われる青色や黒色ではなく,伝統的表現の緑(翠)と青(群青)で表されます.---
境内にたてられた夷堂も,今日の青空の下で,いつもより大きく映えて見えました.
夷堂前のセンダン(栴檀)の実.
やや地味な実ですが,青空を背景とするととても美しく見えます.
夷堂の中では,お祓いが行われていました.普段は見ない光景ですが,初夷と言うことで,かなりの数の方がつぎつぎと訪れていました.
境内では,おみくじ,お札などを求めることができます.御神酒,まんじゅうなどの販売もありました.
えびす(夷/恵比須)神は,七福神の一つに数えられる「生業を守り福利をもたらす神」.
⇒商売繁盛の神とされます.
ニッポニカによれば
https://kotobank.jp/word/えびす-37175 https://kotobank.jp/word/七福神-73870
「海の幸をもたらす『寄神(よりがみ)』で海辺の民間信仰に根ざすものらしいが,大黒天が大国主命(おおくにぬしのみこと)に習合されると,事代主命(ことしろぬしのみこと)に比当されるようになった.
本覚寺でも行われる「十日戎(とおかえびす)」は,関西で多く行われる.農家では旧暦の1月と10月の20日に夷棚(えびすだな)や祠にタイなどを供え、豊作の祈願と感謝の祭りをする「えびす講」の行事もある」
とのこと.
わたしも手伝っているお店の繁栄をお祈りしてきました.
京都と同じく,鎌倉でも「七福神巡り」ができます.
https://www.trip-kamakura.com/soshiki/2/109.html
鎌倉・江の島「七福神めぐり」
・本覚寺(夷神)
商売繁盛の神.幕府の裏鬼門に当たっていたので,幕府を守る神として源頼朝が祀ったとされます.
・浄智寺《布袋尊》
弥勒菩薩の化身といわれる不老長寿の神です.
・鶴岡八幡宮(旗上弁財天社)《弁財天》
芸能・開運の神.源頼朝や北条政子が諸祈願を行なった弁才天と伝えられます.現在は鎌倉国宝館にあります.
・宝戒寺(毘沙門天)
仏教を守護する四天王の一人.
病魔対敵の神です.
・御霊神社(福禄寿)
幸福・財宝の神.
宝蔵庫に納められています.
・長谷寺(大黒天)
財福の神.大黒堂に祀られ,「出世・開運授け大黒天」として多くの信仰を集めています.
・江島神社(弁財天)
「鎌倉・江ノ島七福神」とする場合に加えられます.