今日も,暑さを避けた夕方散歩の道中で出会った花の話題.
一昨日は,佐助稲荷まで行ってきました.夕方になるとほとんどの寺院は門を閉じてしまうのですが,「神社は参拝でる」(そもそも垣根も門もないところが多いように思います)ということで目的地に.
そして,出会った花は,こちら.
ネムノキの花です.
つい最近友人から写真が送られてきていて,「どこかで出会えないかな」と思っていた願いが叶いました.
とても特徴的な花で,いくつか花が集まっているのですが,見えるのはおしべの房ばかり.めしべは中に隠れているとのこと.
ニッポニカの描写は次の通り:
6~7月,枝先に十数個の頭状花序を総状につける.花は1個の頭状花序に20個前後つく.夕方*,これらが同時に開き,紅色の長い雄しべを多数傘状に展開する.5枚の花弁は先端を除いて合着し,筒状となる.
(*友人は「お昼には開花している」と言っていましたが---)
松江の花図鑑さんの写真をお借りすると,このようになっている.
https://matsue-hana.com/hana/nemunoki.html
「夜,就眠運動で葉が下垂するためにネムノキと呼ばれる」が定説ですが,春,新芽が出るのが遅いためとする説もあるそうです.
漢名が合歓/合歓木で,日本でもこの漢字をねむ(ねぶ)/ねむのき,に当てています.また漢字をそのまま音読みにして「ごうか,ごうかん,ごうかのき」と言う場合があります.
葉が眠る.葉の形も,そして花も美しい.多くの歌人,俳人,詩人が詠う対象としてきました.
万葉集にも詠われていることはよく知られていますが,合歓を詠った歌については明日取り上げることにします.
しかし,私たちが食べる豆の大部分,さらには萩,藤などよく知られている花たちが,ほぼ全てマメ科マメ亜科なのに対し,ネムノキ属はジャケツイバラ亜科.
アカシア属,オジギソウ属とともに
マメ科 Fabaceae,ジャケツイバラ亜科 Caesalpinioideae,ネムノキ属 Albizia,ネムノキ A. julibrissin
(亜科の中での連(tribe)の分類はまだ確定していないよいうです.)
旧古賀邸.現在はレストランとして営業しています.もう明かりがついてました.
道中所々で出会う花の多くは,やはり紫陽花.
おいなりさんの入り口には,なぜ鳥居が沢山並べられているのか?今度調べることににしますが---
お社の灯籠にも灯がともされていました.大きくない境内には沢山のお狐様が.