昨日のおんめさまの花に引き続いて,街中の7月の花を幾つか.
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多くは6月から咲いているので,アジサイ,アガパンサスが終わった後にも咲き続けている梅雨時の花ということになりますね.
関東地方の今年の梅雨入りは,やや遅れて6月14日でした.そのあと晴れ間もあって本当に梅雨?と思ったのは一瞬.
毎日毎日梅雨空,時々大雨.合間に晴れ間が少しだけ.そんな日々か続いて,もう七夕になってしまいました.
雨が続くとミニトマトの色づきは今ひとつで残念ですが,鎌倉の街を彩る花たちは梅雨の中でも着実に季節を刻んで,7月の景色を見せてくれています.
鎌倉に多い細い道.塀越しにとても目立っているのがノウゼンカズラ.
平安時代には渡来していたとされていますから,随分長い間,暗くなりがちな梅雨に彩りを与えてくれてきたことになります.
平安時代の「本草和名(ほんぞうわみょう/918)」、「和名抄(932)」には、紫崴、凌霄の漢名をあてて、「乃宇世宇(のうせう)」、「農世宇(のせう)」、「未加也岐(みかやき)」などの和名をあてている.
江戸時代の「新刊多識編(1631)」に、「乃宇世宇(のうせう)」から、「乃宇世牟可豆良(のうせんかずら)」という名の記述があり、江戸時代には、ノウゼンカズラの名で呼ばれた.
ノウゼンカズラ,凌霄花,Campsis grandiflora,ノウゼンカズラ科ノウゼンカズラ属
恥ずかしいことについ最近まで名前を知らず,花の形からハイビスカスの仲間かと思っていました.
シソ目 Lamiales,ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae,タチノウゼン連 Tecomeae,
ノウゼンカズラ属 Campsis,
ノウゼンカズラ C. grandiflora
漢名は「凌霄花」.
ノウゼンカズラ科の植物の多くは熱帯・亜熱帯のものとのこと.ノウゼンカズラも日本では結実しにくいようです.
なお,ノウゼンカズラを見ることができる鎌倉の寺院も多く,まとめたサイトもあります.
鎌倉で今目立っている庭木にシマトリネコがあります.
名前はPictureThisで初めて知ったのですが,ずっと以前はあまり見かけなかったように思います.
花は小さくて一つ一つは目立ちませんが,遠くから見ると,木全体を白いパステルで塗ったように見えて素敵です.
趣味の園芸の紹介は次の通り.
シマトネリコは、トネリコ属では数少ない常緑樹です。美しい小葉が規則的に並ぶ奇数羽状複葉から降り注ぐ木もれ日が、涼しげでさわやかな印象を与え、人気を呼んでいます。5月下旬から7月にかけて、枝先に小さな白花が房のように咲き、やがて結実して白色の...
ゴマノハグサ目 Scrophulariales,モクセイ科 Oleaceae,
トネリコ属 Fraxinus,
シマトネリコ F. griffithii
トネリコの仲間は英語でAsh Tree.ギリシャ神話の時代から欧米では人気の種.
日本に古くからあるトネリコ: Japanese Ash,
セイヨウトネリコ: European Ash,
根強い人気があるようで,数としては鎌倉で今一番多い種かもしれません.
カンナ
線路脇の花,定番はカンナ.
ハナトラノオ,ネメシア,キャッツテール,ツクバネウツギ
花が少なくなる中,多数の園芸品種の花たちが,家々のテラスや門の前を飾っています.
我が家の花たち