森や木のニンフ,ドリュアス(ドライアド/ドリアード)として新たに取り上げてきたドリュオペー,ビュブリス.
ギリシャ神話 カテゴリーの記事一覧 - yachikusakusaki's blog
どちらの物語にも,アポローンの名前が登場します.
黒ポプラ(またはロトゥスの木)に変身したドリュオペーは,アポローンの子アムピッソスを産みます.
兄に道ならぬ恋心を抱き,樹木の妖精(または泉の精)になったビュブリスは,アポローンの孫.
一体,アポローンには何人の恋人がいて,子供は何人いたのでしょうか?
the Theoi projectの“Apollon Loves"によれば,
APOLLO MYTHS 2 LOVES - Greek Mythology
恋人
DIVINE(女神)は6名.
SEMI-DIVINE(ニンフ等)は16名.
MORTAL -Woman(人間 女性)は33名;ドリュオペーはここに含まれています.
MORTSL-Men(人間 男性)は4名.
the Theoi projectの“Apollon Family"によれば,
APOLLO FAMILY - Greek Mythology
子供
DIVINE(神/女神)は4名.
MORTAL(人間)は52名.
アポローンはゼウスに劣らずたくさんの恋をし,子供もたくさんもうけていました.
このようなアポローンは,どのような神だったのか.改めてまとめてみたいと思いましたが----
できるだけ原典に戻って逸話を集めるという方針は変わらないとして,登場する場面が余りに多く,どのように整理したらいいのか思案中.
今日の所は,ブリタニカの日本語版(ブリタニカ国際大百科事典)と英語版(Britannica)のアポローンについての記載を引用して終わります.
同じブリタニカの名前を持つサイトですが,掲載されている事項はかなり異なり,この二つを合わせて読むことで,アポローンの全体像がかなり見えてきます.
明日以降,少しずつアポローンの逸話を掲載していこうと思います.
幾つかの逸話は,既にこのブログで取り上げていますが,改めて---
APOLLO (Apollon) - Greek God of Music, Prophecy & Healing
ブリタニカ国際大百科事典
アポロンApollōn Apollon
ギリシア神話の神,ゼウスとレト女神の子で,アルテミスの双子の兄弟,
デロス島で生れ,極北のヒュペルボレオイ人の国に行って,1年間そこにとどまったあとで,デルフォイに来て,大地女神ガイアの神託を守護していた悪竜ピュトンを退治し,神がかりした巫女ピュティアの口から述べられるこの神託を自分のものにした.
絶世の美男子で,弓矢と竪琴をたずさえ,予言とともに音楽,医術,牧畜なども司り,また病の矢を放って人や家畜を殺す恐ろしい疫病神としての面ももつ.
コロニスと交わって医術の神アスクレピオスを生ませたほかに,ニンフや人間の女,あるいは美少年との間に多くの恋愛譚が伝えられるが,なぜかその大半は悲劇的結末に終っている,のちに太陽神と混同された.
Britannica
Apollo | Facts, Symbols, Powers, & Myths | Britannica
Greco-Roman mythology
(DeepL翻訳 一部改変)
グレコローマ神話のbyname(あだ名,別名)はPhoebus [fíːbǝs]ポイボス.
多様な役割・意味を持つ神で,すべての古代ギリシャ・ローマの神々の中で最も広く尊敬され,影響力をもった一柱.
彼の本来の性格は不明であるが,ホメーロスの時代以降,彼は遠くから許したり脅したりする“the god of divine distance”であり,人に自分の罪を認識させて浄化する神であり,宗教法や都市の憲法を司る神であり,預言者や神託を通して人間と対話し,未来の知識や父ゼウス(ローマ語ではジュピター)の意志を伝えた神であった.
神々でさえ彼を恐れ,彼の父と母のレートー(レト,ローマ:ラトナ)だけが彼の存在に簡単に耐えることができた.彼はまた,彼のギリシャ語の形容“Alexikakos (厄除け/悪の堤防Averter of Evil)”が示すように,主に野生動物や病気に対する神の堤防として,作物や家畜の神だった.
彼のforename(名前の前につける形容)のPhoebusは "明るい "または "純粋な "を意味し,その捉え方は,彼が太陽神と結びつけられたため一般化した.