春の花2 チューリップ
チューリップは,いつもワスレナグサと一緒に育てています.
わすれな草の葉が鉢いっぱいになった頃,チューリップの葉がその間を突き抜けて一気に大きく育つ.そして,花を咲かせ,チューリップが最盛期の頃,ワスレナグサがぽつりぽつりつと咲き始めます.
その様子を眺めるのが私の楽しみ.
世界中で愛されている花,チューリップ.
日本では,2007年の調査
(NHK放送文化部
で好きな花の第2位となっています.
最近はそれほどの人気はないようにも思っていましたが,女性に喜ばれる花第2位にランクしているサイトもありますから, https://ranking-best.net/3535
まだまだ人気が高い花といえそうですね.
日本へは,江戸末期文久年間(1861〜1864)に初めて導入され,本格的な球根栽培は1919年(大正8年)になってからとのこと(日本大百科全書チューリップとは - コトバンク).
現在,チューリップの球根の主な産地は富山・新潟.
『砺波(となみ)のチューリップ』 その知られざる歴史とは。 | 観光情報特集「TOYAMA STYLE」 | VISIT富山県
両県がほぼ同程度の数を産出し,両県で全国シェアのほぼ100%.
(やや古い情報ですが 北陸農政局/今月の園芸特産作物:1月 チューリップ 現在このサイトがなくなっていました).
両県ともに,チューリップの球根栽培を先駆的に行った方がおいでとのこと.
新潟では偉業をたたえて「日本チューリップ発祥の地記念碑」も建てられています. 発祥の地コレクション/日本チューリップ発祥の地記念碑 とやまのチューリップ|富山県
世界に目を向けると----
日本でよく知られているのは,何と言ってもオランダですが---
https://www.holland.com/jp/tourism/events/keukenhof-jp.htm
国花としている国にアフガニスタン,トルコ,オランダ(日本大百科全書).
この三国は,それぞれ
・発祥の国(アフガニスタン),
・栽培化した国(トルコ),
・品種改良して世界に広めた国(オランダ)
に相当することになります.
「西アジア原産,トルコ地方で古くから栽培された後,ヨーロッパに渡り,オランダで多数の品種が作出された」(ブリタニカ国際大百科事典 チューリップとは - コトバンク )
トルコからヨーロッパに渡ったときに,チューリップという名前が生まれました.
花の形がターバンに似ていることから,
英語tulip ランダムハウス英語辞典
(1578年に初出)<近代ラテン語 tulipaから<イタリア語tulipano<トルコ語 tülbent ターバン(形が似ているところから)
“外交官が名前を聞いたのに聞かれたトルコ人が花の形を答えた”ためという逸話も残されているそうです.
トルコ語で,チューリップは Lâle(ラーレ).
トルコ情報を伝えるすてきなブログが,トルコでチューリップがとても愛されている様子を美しい画像とともに,次のように記載しています.ぜひ覗いて見て下さい.
どうしてチューリップが好きなのか。 : - イスタンブル発 - トルコタイル通信
ペルシャ語・トルコ語で,チューリップは Lâle(ラーレ).アラビア文字で表記すると, لاله . アルファベット Lam - Elif - Lam - He からなります .
神 Allah (アッラー)は, الله : Elif - Lam -Lam - He .順は異なりますが,同じアルファベットから成り立っています.
こういった訳で,“神が形を変えて現れた姿=チューリップ”と捉えられ,人々はチューリップに神聖さを感じ,モスクや,廟,墓石など宗教的な場で頻繁に描かれたのだそうです.
トルコには,チューリップの宮殿と呼ばれている世界遺産もあります.
チューリップと言えばオランダ!と思ってしまいますが,オランダに負けていないのがトルコのようですね.
トプカプ宮殿の見どころ徹底解説!宝物館やハレムはオスマン帝国の権力の証 | トルコ旅行専門の人気ナンバーワン旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』
チューリップ: ユリ科チューリップ属 Tulipa の植物の総称.
花言葉は色によって異なっていて,
例えば
red tulip は declaration of love(愛情の宣言),
yellow tulip は hopeless love(見込みのない愛).
(ランダムハウス英語辞典)
世界中でおよそ1000品種が育てられ,品種は,開花期の早生,中生,晩生そして原種の4つに大別され,さらに来歴,花形と草姿などによって15系統に分類されています.
チューリップとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
http://www.tba.or.jp/manual/2010/03/keitou.html
http://www.fritillariaicones.com/info/classification.html https://en.wikipedia.org/wiki/Liliaceae