4日前,日曜日に,久しぶりに鎌倉大仏を訪れました.
展覧会を見るため.
なんと,鎌倉大仏の後方を取り囲む回廊の壁を利用した,ぜいたくな展示でした.
金曜日の大雨とはうって変わった穏やかな秋の日.いい時間を過ごさせてもらいました.
一通り見終わって,裏へ回ると---
キンモクセイ(金木犀)が真っ盛り.それほど広くない庭に大小3本の樹が植えられていました.
そして,横手に回ると---
上品な白い花をつけた立派な樹木に遭遇.
かなり大きな樹の根元にはぎざぎざの葉が芽を出すような形で----.
ヒイラギ?でも切れ込みが小さいな.この樹は何の木?
しかし樹上に咲く花の形は,金木犀そっくり.そして,葉をよく見ると,根元の“芽”と違って切れ込みがない!
植木を管理する人がいたので聞いてみました.
「ギンモクセイ(銀木犀)」とのこと.
やっぱり.
じつは,近くではっきりと見たのは今回が初めて.
以前,多分見たことはあるのですが,植物に全く興味がなかったため,ほぼ素通り状態で記憶は曖昧.
穏やかな気持ちにさせてくれる花.とても気に入りました.
しかし---
根元に出てきていた葉は,樹上の葉と違います.別の樹の実が落ちて芽を出したものだったのでしょうね.
モクセイの仲間にヒイラギモクセイという種類があります.
「ギンモクセイとヒイラギの雑種と考えられている」とのこと.
モクセイ - Wikipedia ヒイラギモクセイ - Wikipedia ヒイラギ - Wikipedia
かなり近い.でも葉の形はやや異なる---?.
常緑の葉に見えるので,普通の「ドングリの木々」でもない?
どこにでもある樹だと思いますが---,特定するには力不足.
もっと早くから植物に興味を持っていたら---.
鎌倉駅から大仏までは,歩いて行ける範囲.西口〜大谷戸経由がオススメです.
植物を見ながらの行き帰り,真っ盛りのキンモクセイの花にたくさん出会いました.少なくとも9軒の樹を確認.
しかし,ギンモクセイには出会いません.もっと植えられてもいいのに.
春ほどたくさんの花に出会うことは出来ませんが,気をつけてみると,かわいらしい花々を楽しむことができる道中でした.
ギンモクセイは,
シソ目 Lamiales,モクセイ科 Oleaceae,オリーブ連 Oleeae,
モクセイ属 Osmanthus,
モクセイ(ギンモクセイ) O. fragrans
ギンモクセイとキンモクセイは同種!
変種扱いで,それぞれの種名は,
ギンモクセイ O. f. var. fragrans
キンモクセイ O. f. var. aurantiacus
しかし,ギンモクセイが基本種とされ,単にモクセイといえば,ギンモクセイのことだそうです.