栗 まんぷく農家メシ1 “まずは定番! 絶品ゆでぐり&くりおこわ” 「光沢があって大きいっていうのは,一番いい栗ですね」「ホンマや.ある.落ちてるのを拾うんだ!」「痛い痛い---なんてやるよりは,じっと待つんだよ」「一番肝心なところは,剪定(せんてい)って作業」▽料理1: ゆでぐり「あら,見てごらんよ!ほら!え〜!きれいな色して!」▽料理2: くりおこわ 「おいしい」 「日本人の誇りだね.おこわご飯っていうのは」 まんぷく農家メシ!選「くり〜埼玉県日高市〜」

「さあ始まりました.まんぷく農家メシ!今回はですね,埼玉県日高市にやってきました」「はい」

「何か,埼玉,俺,何か都会っていうか,何か,イメージなんで『農家メシ!』で埼玉っていうと---」「そうね,あんまりないわな」

 

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http://www4.nhk.or.jp/manpuku/3/

そんなことないですよ.美味しい農家メシがいっぱいです.

どうも友近です.今回頂くのは秋の味覚,栗.定番の栗おこわはもちろん,皮がポロッとむける,不思議な栗のアイデアおやつ.そして,ワイにも合う,洋風料理まで,たっぷり紹介しちゃいます.

今回は大きくて甘〜い,ほっくほくな栗を頂きます.

 

埼玉県の西部に位置する日高市

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埼玉県 都道府県から地図を検索|マピオン

埼玉県は,全国でも有数の栗の生産地.中でも日高市は県内一の出荷量を誇っています.

日高の栗は,大きくて甘みが強いのが特徴だそうです.ツヤッツヤですね.

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https://twitter.com/hidakacity_pr/status/945490395101663232

 

というわけで,今回頂く農家メシはこちら.

 

▽「まずは定番! 絶品ゆでぐり&くりおこわ」

「うまいよ〜」

▽「定年後にくり農家へ くりづくしの洋風プレート」

「洋風の栗料理」「栗って,スイーツも栗使うでしょ.洋風,使えますよ,絶対に

▽「ビッ栗(クリ)ぽろたんのアイデアおやつ」

「また,これ,ぽろたんなんて,よくあるじゃない.あの----何?ぬいぐるみ着てるこういうの」「ペンギンみたいな?」

「そう.『ぽろたんですか?』って言ったら『ぽろたん!』とか,何とか言ってるやつ」「いやいや,もう.今日,何か,お酒飲んでるんですか?」「いやいや」「運転しなきゃいけないんですから」「飲んでませんよ」

 

当たり前です.

さあ,1軒目の農家さんは,すぐ近くなので,歩いて行きます.

 

「これね.栗っていう食べ物は,これ,非常にいい教えがありましてね」「俺,正直ね,栗のこと,あんま分かってないんですよね」

「家庭とか,会社とか,お仕事にも通じるお話があるんです.いかな堅固な要塞も,内から破るる栗のイガ」「あっ.すいません,ごめんなさい.あれ,栗違います?」

「あのね--」「すみません,ごめんなさい.あれ,栗違います.あれあれ.あれあれ---.えっ?

「だからさ」「あっ!」

「いや,『あっ』じゃないから」「あれ,お父さん,違います?栗農家のお父さんですやん.ちょっとごめんなさいね.あとで話聞きます」

 

1軒目「まずは定番!絶品ゆでぐり&くりおこわ」

「こりゃ立派な栗だね〜」「栗の木が.あ〜栗」

迎えたのは栗農家30年目,宮崎 正さん,妻 敏江さん.

 

「私もね,田舎育ちですから,栗の木はよく知ってますけど,ここの栗,大きいですね」「そうですね」

「特徴あるんですか?」「そうですね,日高の栗は,比較的大きいっていうのと,---」

「これ,あんまり大きくない?」「(笑い)大きくない」「いいじゃないですか!」

「どういう栗が,いい栗とか」「大きいっていうのと,あと,光沢があるっていうんですかね」

「光沢?」「ちょっとやっぱり,中にはくすぶってるようなやつもあるんですね.でも,光沢があって大きいっていうのは,一番いい栗ですね」

 

それでは,日高の栗,収穫させてもらいましょう.

 

「ちょっと,カメラさん,来てください.勝手にパカッとあくと」「これ,1個ないですよね.これがポロッと落ちたのが---」

「あ〜,この辺に---」「あ,ホンマや,ホンマヤ.ある!」

「落ちてるのを拾うんだ!」

 

そうなんです.栗は実が熟すとイガが自然に割れて,落ちるんです.これを拾うんですね.

 

「なんか,こう,取るんじゃなくて,落ちてきたやつを拾うと」「だから---.いかが堅固な要塞も,(東野 大笑い),内から破るる栗のイガ」

「また始まったで.えらいもん,いうてもうた.」「家庭も大事にいなさいよ.立派なお城を建てても,中の家庭が悪いと,内から破れちゃうからね」

「へ〜.それはもう,栗から学ぶ,っていうこと?」「そういうこと」

「栗も青いのを,こうやって捕まえて,痛い痛い---なんてやるよりは,じっと待つんだよ」「なるほど」

 

う〜ん.梅沢さん.たまにはいいこと言いますね.

 

「ほら,立派な---,ほら」「そうか,そうか.こんあふうに,ほら. 沢山拾ってますか?梅沢さん」

「(カメラマンに向かった)どきなさいよ.あんたら」(笑い)「似合うわ.こんな文句言いながら」「いいくりがあるの.ほら」

「今年(2017年)の栗はどういうあんばいですか?いい?」「今年はね,天気がちょっと変だったでしょう?なんで心配はしてたんですけども,まあ,案外できてるかなっていうとこですね」

「梅沢さん.完全にはまってるじゃないですか.そういう作業好きなんですか?」「大好きですよ」

「もう,これ,諦めます.はい」

 

栗に夢中なおじさんはほっといて,話を進めましょう.

 

「栗栽培で,難しいっていうことは,気をつけなければいけないことは?」「そうですね,一番肝心なところは,剪定(せんてい)って作業があるんですけど」

「剪定」「最初,冬の段階で,葉っぱがないときに,枝をきれいにそろえるっていうんですかね.今ここに大きな幹が三本ありますよね」「あります」

「要は,上から日が当たるような感じで,今,口が開いているような感じに見えるかなって思うんですけど」「(手を広げて)こういう感じですよね」

「そうすると,中まで太陽の光が入り込むんですね」

 

栗の栽培で大切なのは,木の全体に,日光が当たるようにすること.枝や葉っぱがどう成長して太陽を遮るか,想像しながら,剪定するのが難しいんだそうです.

たっぷり日光が当たれば,大きくて甘い栗ができます.

 

それでは,栗を使った農家メシ.頂きましょう.

「お母さん,ゆでてくれるんですか?」「時間がかかりますので,すでにゆでて---」

圧力鍋で15分間ゆでたそうです.

 

「国見っていう,大きな品種です」

 

▽料理1: ゆでぐり

レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

材料: くり(好みの量),水(くりをゆでる用)

作り方:

(1)圧力なべに洗ったくりを入れる.

(2)くりが隠れる程度の水を入れる.

(3)15分ほど加圧し,圧が下がったら完成.

※二つに割って,スプーンで食べるのがオススメです.

 

「うわうわ,うまそう」「あら,見てごらんよ!ほら!え〜!きれいな色して!」

「めちゃうまそう」「こりゃうまい!たまりません」

「ははは,頂きます.おいしい」「おやじさん,この栗,うまいね」

「ちょっと艶っぽくってね.うんうん」「ホクホクだね」

 

続いてはおこわを作って頂きます.

 

▽料理2: くりおこわ

レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

材料: くり(8個),もち米(3合),ささげ豆(10g),ささげの煮汁(2.5合分)

作り方:

(1)ささげ豆を約10分煮て,煮汁をさましておく.

(2)くりの鬼皮と渋皮をむく.

※皮むきのコツ: 熱湯に10分程くりを浸すと,鬼皮がやわらかくなり,むきやすくなる.

(3)炊飯器の中に,洗ったもち米,(1)のささげ豆と,ささげの煮汁を2.5合分入れる.その上にくりを乗せる.(水加減は,少なめにするのがポイント)

(4)通常モードで炊飯する.

※皮をむいたくりを3時間程度塩水につけておくと,アクが抜け,よりきれいな色合いになります.

 

「炊きあがりましたよ.オープン!」「お〜!!」

「くりおこわ!」「くりお〜こ〜わ」「いや,おいしそう」

 

「混ぜます?塩ごま?」「絶対美味しいわ,これ」

「あら,きれい.ちょっと大胆に,もう栗を」「どうですか?」「うまい」「おいしい」

「日本人の誇りだね.おこわご飯っていうのは.お祝いの席にも,おこわ炊くしね」

 

「栗っていうのは昔から作ってた?」「いやいや,栗はそうでもない.最初はこの辺,養蚕が多かったんでね,だんだん,それが廃ってきて,そのあと,お茶になったんですよね」

「お茶!」「お茶もダメになっちゃって,今,栗なんですけど,くりもまた,ダメになりそう---」

「何で〜,こんな美味しい栗」「お父さん,一人でノリツッコミして笑うのやめてください」(爆笑)

「栗はもうまずいんですか?今.そんなことないでしょう」「いやいや,ただね.結局,後継者がいないんですよね」

「あ〜.じゃあ,ここで終わり?」「後は東野さんがやって」

「おれが?俺がですか?大丈夫かな?頂けるんならやるけど,俺.栗農家」

 

絶対やらないでしょ.東野さんは.

おいしい栗定番料理.ごちそうさまでした.