アナザーストーリーズ 運命の分岐点
NHKBSプレミアム
7月3日(火) 午後9時00分 アナザーストーリーズ
「We Are The World 奇跡の10時間」3
(再放送があります! 7月9日月曜日11:45~)
視点2: 参加者&プリンスの元恋人「“ドタキャン”の真実」(前半)
アナザーストーリーズ「We Are The World 奇跡の10時間」1 視点1: 発起人リスペクトが生んだ奇跡(前半) - yachikusakusaki's blog
「We Are The World 奇跡の10時間」2 視点1: 発起人リスペクトが生んだ奇跡(後半)- yachikusakusaki's blog
「空白の1時間」に起きたトラブルを,何とかくぐり抜けた午前2時,こんどはソロパートのリハーサルが始まります.
ソロに選ばれたのは,マイケル・ジャクソンやボブ・ディランなど,スターの中のスターだけ.
この時使われたのが,こちらの楽譜です.誰がどこのソロパートを歌うか,名前が記されていますが,この中にたった一人,全員の期待を裏切って,姿を見せなかった人物がいます.
プリンス.
http://tokyodaddy.blog.fc2.com/blog-entry-912.html
生涯売り上げ一億枚以上を誇るスーパースター.
ほんとなら,同い年のスーパースター,マイケル・ジャクソンとの夢の共演が実現するはずでした.
一体何故プリンスはドタキャンしたのか?
それを誰よりも知る人物がいます.
シーラE.
長年,プリンスと恋仲だった彼女.
今回初めて,プリンス欠席の生々しい理由を告白してくれました.
これまで語られることのなかったプリンスの真意.
恋人だけが知るアナザーストーリー.
「We Are The World」には,サビのコーラス部分以外に,もう一カ所,マイケル・ジャクソンが手がけた部分がある.
♪ “When youre down and out, there seems no hopes at all,
苦しくて見放されて,何の希望もないように思えるときでも”
ヒューイ・ルイス
♪ “But if just believe there's no way we can fall.
信じて欲しい,我々は見捨てたりしないと(どん底には落ちないと)”
曲調が一気に盛り上がる,この歌きっての見せ場---なのだが,
担当したヒューイ・ルイスは代役.
現場で急きょ依頼され,マイケルにレクチャーを受けて,本番に挑んだ.
MICHAEL JACKSON SHOCKED BY HUEY LEWIS - YouTube
楽譜を見ると,本来,このおいしいパートを歌うはずだったのがプリンス.
マイケルが最高のお膳立てをしたのにもかかわらず,姿を現さなかった.
「いくら,マイケル・ジャクソンが嫌いでも欠席するなんて」「隣で歌うのが,そんなに嫌なのか」
プリンスは明確な理由を語らないまま,2016年,この世を去った.
シーラE「Hi. コンニチワ」
あれから33年.沈黙を保っていたシーラE.
Sheila E. - Getting ready for Minneapolis. There will be a... | Facebook
あの日,参加したメンバーの中で,最もプリンスに近い存在だ.
Q「いろいろマスコミは書きましたが,プリンスが来なかった本当の理由は?」
シーラE「真実が知りたいのね.確かに私しか真実は知らないわ」
はじめた明かされる真実.それは実に衝撃的だった.
視点2 参加者&プリンスの元恋人「“ドタキャン”の真実」
家族そろって打楽器奏者のシーラ.
英才教育を受け,10代からスターたちのバックで演奏.ソロのアーティストになるつもりはなかった.
Carlos Santana Sheila E - Google 検索
そんな彼女の人生の新しい扉を開いたのが,そう,プリンス.
独特のエロチックな世界観で,ヒットソングを連発.1980年代,同い年のマイケル・ジャクソンと並びうるただ一人の存在となっていた.
♪“ねえ想像してみて.ボクと君がキスしている.君の汗がボクに重なる.ねえ,ダーリン,ちゃんと想像できてる?”
シーラE「表現が極端だから,変人扱いされるけど,何度も聴くとクセになる.だから,あんなにヒットしたの.私は,かれほど音楽的に才能のある人を知らないわ」
Sheila E. Recounts Her Decades Performing With Prince | Hollywood Reporter
そんなプリンスに,歌手としての才能を見いだされたシーラは,1984年,プリンスのプロデュースでソロデビュー.
デビューシングルからいきなりダンスチャート一位を飾る.
http://merurido.jp/item.php?ky=SWDNT06277
そのまま,プリンスの全米ツアーに参加したシーラ.二人は,急速に恋仲になっていく.
「We Are The World」参加の声が二人にかかったのは,そんなときだった.
シーラE「『We Are The World』の収録の日は,プリンスのツアーの真っ最中で,もし,参加すると,3日間寝られない羽目になる.
身体的にはきついけど,私は歌手としてソロデビューしたばかりだったから,いい機会だと思って,OKしたの.先輩の歌手の皆さんにちゃんと挨拶したかったから」
参加を承諾したシーラ.しかし,プリンスは---.
シーラE
「『ボクはいけないかもって伝えてある』って言っていたわ.だって,次の日にすぐツアーのステージがあったから.主役の自分が徹夜して倒れて,ステージに支障をきたすわけにはいかない.だから,行けないかもって」
迎えたレコーディング当日(1985.1.28)も,シーラは一人でスタジオに向かった.
続く