日本の味と文化がたっぷり詰まっているお弁当.
専門店の技を取材し,あなたのお弁当づくりに明日使えるアイデアをみつけます.そして,渡辺あきこさんが家庭向けにアレンジした特製弁当レシピを公開.
今晩のテーマは様々なおかずが美しく盛り込まれた幕の内弁当.
出演者 林家三平,渡辺あきこ
趣味ドキッお弁当大百科
心躍る幕の内弁当(1)
幕の内弁当(1) - yachikusakusaki's blog
歌舞伎座の前,伝統の味を守る老舗のお弁当屋さん.木挽町 辨松
この店に伝わる幕の内弁当から頂いた明日使えるヒントは---
http://www.benmatsu.co.jp/product/
▽明日使えるヒント1: 「ご飯は俵型で食べやすく」
▽明日使えるヒント2: 「煮物は砂糖たっぷり.粋で長持ち」
▽明日使えるヒント3: 「三種の神器は卵焼き・かまぼこ・焼き魚」
売店のご紹介 | 明治座 公式サイト 明治座 - Wikipedia
▽明日使えるヒント4: 「焼き魚(西京焼き)は,銀ダラ・サケがおすすめ」
▽明日使えるヒント5: 「盛り付けには立体感を」「赤,青,黄色のものを必ず取り入れて,色を散らしていくような感じで盛っていくと,彩りが映える」
▽明日使えるヒント6: 「冷めてもサクサク.アーモンド揚げ」
心躍る幕の内弁当(2)
幕の内弁当(2) - yachikusakusaki's blog
渡辺あきこさんの幕の内弁当
「専門店の知恵に学び,目にも楽しいレシピを考えました」
◎食べやすさが大切.煮物の材料も一口サイズにそろえて.(専門店の知恵)
◎正面を意識して立体的に盛る.薄く切った肉や魚は,枕を置いて立てかけるように.(専門店の知恵)
◎弁当箱の隙間を埋める一口分の菜の花で,春の季節を演出.
《お品書き》
◇厚揚げと野菜の煮物
◇鮭のアーモンド焼き
◇鶏の照り焼き
◇俵形ごはん
◇わかめとわけぎのぬた
◇菜の花の昆布締め⇒“富山と昆布”
◇卵焼き⇒“卵焼きVS 唐揚げ”
◇蒲鉾
◇白花豆(白いんげん豆)煮(市販品)
心躍る幕の内弁当(3)
《レシピ》
▽厚揚げと野菜の煮物
具材を切りそろえて食べやすく.煮上がり後,冷ましながら煮汁をよく含ませ,上品かつご飯のすすむ味に.
〈材料〉(2人分)
・厚揚げ 1/2枚(75g)
・にんじん 1/2本(60g)
・生しいたけ 4枚
・絹さや 4枚
・塩 少々
煮汁
・だし カップ3/4
・酒・砂糖・しょうゆ 各大さじ1
〈作り方〉
1 にんじんは皮をむき,縦四つ割りにしてから一口大の乱切りにする.鍋に湯を沸かしてにんじんを入れ,5分間ゆでてザルに上げる.
2 同じ湯に厚揚げを入れ,再びひと煮たちしたら取り出し,縦半分,横に2cm幅に切る.
生しいたけは軸を切る.
絹さやは筋を取り,塩を加えたサッとゆでて冷水にとる.冷めたら水気をきる.
3 鍋に煮汁の材料をあわせ,厚揚げ,にんじん,しいたけを加えて落としぶたをして弱火にかける.8分間ほど煮て火を止め,そのまま冷めるまでおいて味を含ませる.
4 汁気をきって器に盛り,絹さやを添える.
▽鮭のアーモンド焼き
おなじみの鮭にアーモンドをまぶしつけてカリッと焼きます.和のお弁当の香ばしいアクセントに.
〈材料〉(2人分)
・甘塩ざけ(切り身) 1切れ
・溶き卵 大さじ1
・スライスアーモンド 適量
・小麦粉 適量
・サラダ油 小さじ1
〈作り方〉
1 さけは骨を取り除き,半分に切る.両面に小麦粉(適量)をまぶし,皮がついているほうの面をに溶き卵をつけ,アーモンドをまぶす.(専門店の知恵)
2 フライパンにサラダ油を熱し,1をアーモンドのついた面から弱火で焼く.香ばしい焼き色がついたら上下を返し,ふたをして弱火のまま2~3分間焼く.
▽鶏の照り焼き
香ばしく焼いた肉にトロリとたれをからめた,うまみあふれる主菜.肉は蒸し焼きでシューシーに.
〈材料〉(2人分)
・鶏もも肉(小) 1枚(200g)
・塩 小さじ1/6
・こしょう 少々
・サラダ油 小さじ1/2
・酒 大さじ1 水 カップ1/4
たれ
・みりん・砂糖・しょうゆ 各大さじ1
〈作り方〉
1 鶏肉は両面に塩,こしょうをふって下味をつける.
2 フライパンにサラダ油を熱し,鶏肉の皮を下にして入れ,フタをして弱火で3分間ほど焼く.きつね色になったら上下を返し,もう片面もサッと焼く.
3 フライパンに出た脂を拭き取り,水(カップ1/4),酒を加えてフタをし,弱火で5分間焼く.
4 フタを取り,みりん・砂糖・しょうゆ(各大さじ1)を混ぜ合わせて加え,中火にしてトロリとするまで煮詰めながら鶏肉にからめる.一口大に切り分ける.
▽わかめとわけぎのぬた
和のお弁当らしい滋味あふれるあえ物.からしと酢の爽やかな風味が箸を進めます.
〈材料〉(2人分)
・カットわかめ(乾) 大さじ1(1g)
・わけぎ 1/2ワ(50g)
からし酢みそ
・西京みそ 大さじ2
・酢 大さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2
・練り辛子 小さじ1/6
〈作り方〉
1 わかめは水に5分間ほど浸して戻し,水けを絞る.
2 わけぎは4cm長さに切り,鍋に沸かした湯で3分間ほどゆでて,水にとる.冷めたらザルに上げ,水気を絞る.
3 からし酢みその材料をよく混ぜ合わせ,1と2を加えてあえる.
▽俵形ごはん
幕の内弁当の象徴ともいえる俵形ごはん.型がなくても,ラップで手軽に作れます.
〈材料〉(6個/2人分)
・ごはん(温かいもの) 180g
・塩 適量
・黒ごま 少々
〈作り方〉
1 ラップを正方形に広げて中央に塩少々をふる.ごはん30gをのせて包み込み,俵形に整える.親指とそれ以外の指で両端を押さえて平らに整えながら俵形にする.
2 残りも同様にして器に盛り,黒ごま(少々)をのせる.
▽菜の花の昆布締め
yachikusakusaki.hatenablog.com
〈材料〉
・菜の花 100g
・昆布 約30cm
〈作り方〉
1 鍋にたっぷりの湯を沸かして菜の花を入れ,再び煮立ってから1分間(アスパラの場合は1分半)ゆで,水にとる.冷めたら水気を絞る.
2 昆布を菜の花の長さに合わせて三つに切る.昆布の上に菜の花の半量を平らに広げてのせ,更に残りの菜の花,昆布の順に重ねる.ラップで包み,冷蔵庫に一晩置く.
3 3〜4cm長さに切って器に盛る.
(冷蔵庫で3日ほど保存可能)
▽卵焼き(関東風 みつば入り)
yachikusakusaki.hatenablog.com
〈材料〉(2人分)
卵(2個),みつば(4枚),生シイタケ(1枚)
A:だし(大さじ1.5),砂糖(大さじ1),塩(ひとつまみ),しょうゆ(小さじ0.5)酒(小さじ0.5)
サラダ油(適量)
〈作り方〉
1 Aを混ぜ合わせる.
2 ボウルに卵を割り,カラザを取って菜箸で溶きほぐし,(1)を少しずつ加えて混ぜる.細ネギとちりめんじゃこを加えて混ぜる.
3 卵焼き器をを熱して油少々をなじませ,卵液を玉じゃくしに七分目ほど入れ,全体に広げる.半熟になったら奥から手前に巻く.巻いた卵を奥へ寄せ,あいたところに油少々をなじませ,再び同量の卵液を流し入れる.巻いた卵を持ち上げて下にも卵液を流し入れ,同様に手前に巻き込む.これを繰り返す.
4 巻きすにとって巻き,しばらく置いて形を整え,冷めたら食べやすい大きさに切る.