日本の味と文化がたっぷり詰まっているお弁当.
専門店の技を取材し,あなたのお弁当づくりに明日使えるアイデアをみつけます.そして,渡辺あきこさんが家庭向けにアレンジした特製弁当レシピを公開.
今晩のテーマは様々なおかずが美しく盛り込まれた幕の内弁当.
http://www4.nhk.or.jp/syumidoki/
出演者 林家三平,渡辺あきこ
趣味ドキッお弁当大百科
心躍る幕の内弁当(1)
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2018/02/23/010541
yachikusakusaki.hatenablog.com
幕の内弁当という言葉は,江戸の庶民の楽しみとしての芝居の中から生まれました.
中村座内外の図 歌川豊国 (1817)
中村座内外の図 | 錦絵アーカイブス | アーカイブス | 味の素食の文化センター
幕が下がり,次の幕が上がるまでのことを,「幕の内」といい,その間に食べる弁当という意味で,「幕の内弁当」と名付けられたそうです.
歌舞伎座の前,伝統の味を守る老舗のお弁当屋さん.木挽町 辨松
創業から149年.歌舞伎座ができる前から.この場所で,芝居用のお弁当を作り続けてきました.
この店に伝わる幕の内弁当から頂いた明日使えるヒントは---
▽明日使えるヒント1: 「ご飯は俵型で食べやすく」
5代目店主猪飼信夫さん「幕間に食べるお弁当という事で,一口ずつ口に入れるということで,小分けにしたという事が理由でございます」
▽明日使えるヒント2:
「煮物は砂糖たっぷり.粋で長持ち」
「当時,保存するすべがございませんので,味が変わらないように,また,日持ちするように,砂糖をふんだんに入れて.当時,砂糖が大変貴重でございました.その貴重なものをふんだんに入れるということが,江戸っ子の心意気というものを示したと思っております」
▽明日使えるヒント3:
「三種の神器は卵焼き・かまぼこ・焼き魚」
「色合いを考えて,卵焼きの黄色,かまぼこの赤,焼き魚の照り具合.ということでございます」
この劇場の幕の内弁当からは,
▽明日使えるヒント4:
「焼き魚(西京焼き)は,銀ダラ・サケがおすすめ」
「脂がある魚(銀ダラやサケ)の方が冷めても固くならず,西京漬けでうま味も増します.脂が少ないタイ・天然ブリや,水分が少ないアジ・サバは,冷めると固くなる」
▽明日使えるヒント5:
「盛り付けには立体感を」
「食べる人から見て最もきれいに見えるように盛り付ける.枕になるものから盛り付け,他の食材を立てるようにし,奥を高く手前を低くすると立体感が出る」
「赤,青,黄色のものを必ず取り入れて,色を散らしていくような感じで盛っていくと,彩りが映える」
▽明日使えるヒント6:
「冷めてもサクサク.アーモンド揚げ」
「天ぷらはべちゃべちゃになってしまう.アーモンドをつけて,油を通すと食感が出てくるし,冷めてもべたべたにならない」
心躍る幕の内弁当(2)
このような専門店の知恵を学んで,渡辺あきこさんが家庭でもできる幕の内弁当のレシピを提案!
渡辺あきこさんの幕の内弁当
「専門店の知恵に学び,目にも楽しいレシピを考えました」
◎食べやすさが大切.煮物の材料も一口サイズにそろえて.(専門店の知恵)
◎正面を意識して立体的に盛る.薄く切った肉や魚は,枕を置いて立てかけるように.(専門店の知恵)
◎弁当箱の隙間を埋める一口分の菜の花で,春の季節を演出.
《お品書き》
◇厚揚げと野菜の煮物
具材を切りそろえて食べやすく.煮上がり後,冷ましながら煮汁をよく含ませ,上品かつご飯のすすむ味に.
◇鮭のアーモンド焼き
おなじみの鮭にアーモンドをまぶしつけてカリッと焼きます.和のお弁当の香ばしいアクセントに.
◇鶏の照り焼き
香ばしく焼いた肉にトロリとたれをからめた,うまみあふれる主菜.肉は蒸し焼きでシューシーに.
◇俵形ごはん
幕の内弁当の象徴ともいえる俵形ごはん.型がなくても,ラップで手軽に作れます.
◇わかめとわけぎのぬた
和のお弁当らしい滋味あふれるあえ物.からしと酢の爽やかな風味が箸を進めます.
◇菜の花の昆布締め⇒“富山と昆布”
◇卵焼き⇒“卵焼きVS 唐揚げ”
◇蒲鉾
◇白花豆(白いんげん豆)煮(市販品)
画像とレシピの詳細は:
テキストの中身をお見せできないのは残念ですがーーー
とても参考になり楽しいテキストです.
画像も美しく美味しそう!
以下のように各品を配置してありました.
レシピだけは書き写して転載させてもらおうと思いましたが,今日は忙しい一日で時間切れ.
「鮭のアーモンド焼き」一つだけに.
明日,全てまとめて掲載させていただきます.
▽鮭のアーモンド焼き
〈材料〉(2人分)
・甘塩ざけ(切り身) 1切れ
・溶き卵 大さじ1
・スライスアーモンド 適量
・小麦粉 適量
・サラダ油 小さじ1
〈作り方〉
1 さけは骨を取り除き,半分に切る.両面に小麦粉(適量)をまぶし,皮がついているほうの面をに溶き卵をつけ,アーモンドをまぶす.(専門店の知恵)
2 フライパンにサラダ油を熱し,1をアーモンドのついた面から弱火で焼く.香ばしい焼き色がついたら上下を返し,ふたをして弱火のまま2~3分間焼く.