セリを八百屋やスーパーで見かけます.正月の七草がゆの時は前面に出ていますが,今はミツバなどと一緒の棚に.
ミツバならわが庭にも沢山出てくる---,と思って庭を夜になってから探索して,写真をゲット.
セリはセリ科 Apiaceaeセリ属の植物 セリOenanthe javanica,セリ科セリ属
調べたら,ミツバもセリ科(ミツバ属)!
そして,我が家の庭にはもう一つ.オルラヤ・ホワイトレース(オルレア グランディフローラ)もセリ科(オルラヤ属)という事がわかりました.オルレア(オルラヤ)の図鑑 寒い中余り日当たりの良くないところに蒔いたのですが,芽がかなり大きくなってきています.
というわけで,今日は,セリ科の植物を,花を中心に比べてみました.
まず,セリとミツバ.よく見ると葉っぱは結構似ていますね.花もミツバはかなり貧相ですが似てはいます.ミツバ セリ
スーパーで売っているミツバは栽培したものですが,関東と関西では栽培法が少し違うようで,その結果,関東のミツバは軸が白,関西はグリーンだそうです.今度確かめてみましょう.ミツバとは|ヤサシイエンゲイ
セリも,スーパーで売っているものはもちろん栽培したもの.野生とは見た目がかなり違いますね.パセリ・セリ/ぱせり・せりやさい*くだもの図鑑
都会では野生のセリ(地ゼリ)を摘むことはあまりないのですが,野草摘みに出かけたときは「ドクゼリと間違えないように」と言われたことがあります.私は全く自信がないのですが.セリとドクゼリ(東京都薬用植物園)
「 セリは春先の摘み草の頃は、草丈10〜15㎝位で、花期でもせいぜい30㎝程度です。ドクゼリは芽だしから大きく、長い葉柄が目立ち、花期には1mに達します。
また,セリは葉に特有の香りがあります.一方ドクゼリの根元をよくみると、たけのこ状の太い地下茎があります。セリ(左)は葉柄が短く,ドクゼリ(右)は葉柄が長いのも特徴です」
オルラヤと似ているのは,なんといってもニンジン.葉がそっくりです.
そして,なんと,花も似ているんですね.大根の花を見たことはあったのですが,ニンジンの花は写真でも見たことありませんでした.なかなかきれい.
そしてニンジンもセリ科(ニンジン属)!
オルラヤ・グランディフローラ みんなの趣味の園芸 NHK出版 栄養や食べ方&育て方をチェック http://jswc3242.web.fc2.com/newmame/mame45ninjin.html
セリ科にはまだまだよく知られている植物がありますよ.ハーブとして知られているものが多いですね.花は皆よく似ています.
シシウドは食べませんが、花は飛び抜けて美しいですね。オルラヤと良い勝負。趣という点で、上かもしれません。
シシウド みんなの花図鑑 アシタバ - Wikipedia 細かい花, 複数の花春 コリアンダー(パクチー)の育て方 http://www.language-of-flowers.com/data/se-778.jp フェンネル(茴香)ハーブティー パセリの花 - 株式会社ウエノ イタリアンパセリ| 気ままにマイライフ http://taronpe.web.fc2.com/img_1978.jpg ハーブ1 やさい*くだもの図鑑
パセリとイタリアンパセリは共にセリ科オランダセリ属で,同じ種の扱い(変種).wikipedia英語版では,それぞれがcurly leaf ,flat leaf, と記載されていました(日本でも従来パセリとだけ言っていた種をカーリーパセリとしてイタリアンパセリと並べて表記している例が見られました)
パセリの英語「Parsley」で検索したところ,
英語のサイトは,皆,日本ではイタリアンパセリとして知られているflat leaf parsleyの写真を「Parsley」として掲載していました.英語圏,というよりヨーロッパ・アメリカでは,パセリ「Parsley」と単に言えばイタリアンパセリということ.
イタリアンパセリの花!!! - やまひこブログ パセリの花言葉〜パセリの花言葉と名前の由来 http://taronpe.web.fc2.com/img_1978.jpg パセリ・セリ/ぱせり やさい*くだもの図鑑
山田卓三先生の「万葉植物つれづれ(大悠社)」によると
「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」の歌は鎌倉時代後期以降の歌なので,万葉時代にセリが若葉や春菜の代表であったとは言えません.また,初期のこの歌の記載は,「すずな はこべら せり なずな」とセリは3番目になっています.
セリは水湿地に生え,独特の香気と歯触りが好まれます.根付きのセリも「根ゼリ」と言って食べられます.長いほふく枝を伸ばして繁殖するため,競い合っているように見えることから,この名がついたとされています.
セリ / 万葉集
あかねさす ひるはたたびて ぬばたまの よるのいとまに つめるせり これ
あかねさす 昼は田賜(たた)びて ぬばたまの 夜のいとまに 摘める芹 これ 葛城王 (第20巻 4455)
あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜のいとまに 摘める芹 これ
▽折口信男 万葉集
昼のうちは,人民どもに,班田を下賜(かし)していて,夜の手すきの間に摘んだ芹は,すなわちこれだ
日の照る昼には田を班(わか)ち与えるのに手を取られ,暗い夜の暇を盗んで摘んだ芹ですぞ,これは
草木萌動(そうもくめばえいずる) 草木が芽吹き始める頃