「ソーセージの歴史は古く,とても沢山の種類があるけれど,一体どのような種類があるの?」と,気楽にこのシリーズを始めたのですが,
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_sausages
https://www.google.com/search? Many kinds of sausages
今日で,13回目になってしまいました.
そろそろ閉じようかと思いますが,今日はアメリカのソーセージをとりあげます.
アメリカは,移民の国ですから,かつては,ドイツ、イタリア,ポーランド,ロシアさらにはフランスなどからの移民が店を開き,伝統的なヨーロッパスタイルのソーセージが沢山あっありました.
現在では,スーパーマーケットで入手できるソーセージの種類は非常に限られているとのこと.ただし,現在でも,例えば,ドイツスタイルのブラートヴルストは,アメリカの多くの食料品店にもおかれているそうです.
https://www.meatsandsausages.com/sausages-by-country/american-sausages
https://www.premiofoods.com/different-types-of-sausage-around-the-world/
しかし,この間,ヨーロッパスタイルのソーセージは,アメリカ人好みに作り替えられ,「これぞアメリカのソーセージ」といえるものも,登場しているようです.
今日は,この,「これぞアメリカのソーセージ」のいくつかを紹介したいと思います.なお,最も代表的なホットドッグについては明日,最後の締めくくりとして取り上げる予定.
アメリカ特有のソーセージについては,すでにいくつか取り上げてきました.アンドゥイユとイタリアンソーセージです.
1. アンドゥイユ
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/09/01/235207
https://www.google.com/search? Andouille sausage
フランス発祥ですが,アメリカ南部のケイジャン料理の定番となったソーセージで,豚ひき肉,玉ねぎ,特徴的な濃い味の複数のスパイスから作られ,燻製されたもの.
2. アメリカのイタリアンソーセージ
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/09/05/235447
イタリアのソーセージのような辛みは抑えられ,フェンネルとアニスを混ぜた調味料をベースにしたポーク・ソーセージです.
3. アメリカのボローニャソーセージ Bologna sausage
アメリカのボローニャソーセージは,サンドウィッチの定番の一つとしても知られ,広く普及していますが,本家のモルタデッラとは大きく異なった製品です.
https://www.google.com/search? Bologna sausage in USA
例えば,イタリアのモルタデッラは,豚肉だけでつくられるのに対し,アメリカの製品は混合肉が用いられます.また,イタリアでは.豚脂の小片やその他の調味料で食感を調整されているのに対し,アメリカでは,政府の規定で「米国産ボローニャは細かく挽き,脂肪の塊が目に見えないようにしなければならない」と定められています.
両者の違いをまとめたサイトがあったので,表を和訳して掲載しておきます.他サイトの情報から一部書き換えてありますが.
https://eatingarounditaly.com/mortadella-vs-bologna/
https://en.wikipedia.org/wiki/Mortadella
https://en.wikipedia.org/wiki/Mortadella
4.ブレークファストソーセージ Breakfast Sausage
https://www.premiofoods.com/different-types-of-sausage-around-the-world/
ブレークファストソーセージは,アメリカ風の豚肉ソーセージです.
畜産物をできる限り無駄なく利用しようとした農民たちによって考案されたもので,手頃な価格の朝食メニューとして定着しました.
https://en.wikipedia.org/wiki/Breakfast_sausage
朝食ソーセージは通常,リンク状またはパティ状で提供されます.リンク状は英国風ソーセージに似ていますが,米国風ソーセージは英国風ソーセージよりも甘みが強い傾向があります.一般的に朝食ソーセージには多量の調味料が含まれていますが,他の米国風ソーセージほど辛くはありません.