ソーセージ3「アンドゥイユ(フランス/北米)とブラートヴルスト(ドイツ)/世界のソーセージ(1)」1. アンドゥイユ  起源は,腸や内臓を使うフ仏アンドゥイエット.北米へフランス人移民により持ち込まれ,アメリカ南部のケイジャン料理の定番に.豚ひき肉,玉ねぎ,複数のスパイスから作られ,燻製され,濃いスパイスが効いています. 2. ブラートヴルスト  何百年も前に,豚肉の部位を使い切る方法として考案されました.現在のものは,胡椒,ナツメグ,セージなどの調味料やスパイスをたっぷり使うのが一般的.

ソーセージの歴史は古く,古代メソポタミア古代ギリシャ,中国南北朝の時代に食べられていたとの記載が残っています.

https://simple.wikipedia.org/wiki/Sausage

世界の広範囲で古くから食べられていたため,現代,非常に多くの特徴的なソーセージが世界各国でつくられているのは,驚くにはあたりません.

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_sausages 

https://www.google.com/search? Many kinds of sausages

 

世界のソーセージ(1)

Andouille(France/北米)と Bratwurst (Germany)

 

ソーセージの種類をまとめたwikipedia(英語版)では,

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_sausages

ソーセージのタイプとして21種類があげられ,国別のソーセージを掲載するにあたっては67ヵ国のソーセージの名称がまとめられています.

このように沢山あるソーセージの中で,代表的な種類は何か?全く素人の私に分かるはずはなく,ネット上にまとめられているものをいくつか探してみました.

見た目だけの判断ですが,Premioというイタリアソーセージを中心に各国ソーセージの製造販売を手がけている(らしい)会社のサイトが,簡潔でまとまっているように思えたので,書かれている内容を紹介してみたいと思います.

https://www.premiofoods.com/different-types-of-sausage-around-the-world/

 

1. アンドゥイユ - フランス/北米

https://www.google.com/search? Andouille sausage

このフランス発祥のソーセージは絶大な人気を誇ります.いくつかの異なる形があり,ルーツは同じで似ていても,味はかなり異なります.

このソーセージの起源はフランスのアンドゥイエットAndouilletteです.

https://www.bienmanger.com/2F36369_French_Sausage_Andouillette_Hardouin.html

このオリジナルタイプは,昔も今も,粒子が粗く,非常に辛味が強いのが特徴です.豚の腸や内臓を使うのが一般的ですが,子牛を使うこともあります.今日でも伝統的なアンドゥイエットはフランスで食べられていますが,フランス国外ではめったにお目にかかれません.

アンドゥイエットは,その強烈で独特な匂いのために,知らない人には少し強く感じられるかもしれません.しかし,このソーセージで育った人々にとっては,その匂いも味も,すべてがこのフランス料理の魅力の一部なのです.

この種類のソーセージでフランス国外での知名度が高いのがアンドゥイユです.

アンドゥイユはアメリカのフランス移民:最初はカナダに定住し,やがてルイジアナ州へと南下した,によって北米に輸入されました.ここアメリカ南部でアンドゥイユはしっかりと根付き,ケイジャンCajun 料理(フランスからの移民による料理)の定番となりました.

 

アメリカ南部アンドゥイユの味は,伝統的なアンドゥイユとはかなり異なります.一般的には,豚ひき肉,玉ねぎ,複数のスパイスから作られ,燻製され,濃いスパイスが効いています.ケイジャン料理では,その重厚なスモーキーフレーバーとスパイシーさが珍重されます.

今日,アンドゥイユはジャンバラヤやガンボ(jambalaya and gumbo)などのケイジャン料理で重要な役割を果たしています.朝食用ソーセージとして使うこともでき,グリッツや卵など他の朝食用食品と一緒に食べると特においしい.また,パスタ料理やスパイシーなパイ,メキシコ料理にも簡単に入れることができます.

ケイジャン料理におけるアンドゥイユ・ソーセージは,一般的に燻製され,スパイスがふんだんに使われ,豚ひき肉の玉ねぎと複数のスパイスから作られます

 

2. ブラートヴルスト - ドイツ

ブラートヴルストは,ソーセージの別名,あるいはホットドッグの別名として使われることもあります.しかし,実はこのソーセージは,今日の料理において独自の起源,歴史,伝統を持つソーセージのサブセットなのです.

細かく刻んだ肉を意味する「ブラットbrat」と,ソーセージを意味する「ヴルストwurst」を組み合わせた古ドイツ語からの名称です.何百年も前に,他に使い道のなさそうな豚肉の部位を使い切る方法として考案されました.豚肉のあらゆる部位を効率的に使うことができるため,ドイツでは人気が高まり,多くの似たような種類のソーセージが作られるように.

南ヨーロッパの地中海沿岸諸国ではなく,ドイツがソーセージ作りのホットスポットになったのには理由があります.南欧では食料が豊富で,気候も温暖だったため,寒い冬を乗り切るためにソーセージを燻製にしたり,熟成させたりする必要が少なかったのです.ドイツでは,燻製や熟成のような肉の調理法が冬を越す食料の確保に役立ったのです.

 

ブラートヴルストはその起源から今日まで長い道のりを歩んできました.ブラートヴルストは世界中で人気があり,様々な肉を使って様々な方法で作ることができます.豚肉が最も多いものの,子牛肉や牛肉でも作ることができ,胡椒,ナツメグ,セージなどの調味料やスパイスをたっぷり使うのが一般的です.また,焼いたり,蒸したり,焼いたり,好きなように調理することができ,それだけで食べることも,多くの料理の材料として使うこともできます.