引っ越してそろそろ二週間になるのに,未だ片付く気配がない.組み立てていない家具.本は段ボールのまま.こまごましたものの置き場所を決めるだけで何時間もかかってしまう----
ひとまず休んで買い物に---
と外へ出てビックリ.嵐でした.
以前の家なら外の様子はすぐわかったのですが,鉄筋の中からは,晴れていないことはわかっても,風雨の強さは全くわからない.
傘も役立たずで,ジーンズは膝下まですぐにびっしょり.
濡れついでと,江ノ島を見に行きました.
さすがに浜には,人っ子一人いません.海にサーファーが一人見えるだけでした.
「春の嵐」と呼ばれている気候.
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201304/2.html
「日本付近に北から入り込んでくる冷たい空気と南から流れ込む暖かい空気がぶつかりあって上昇気流が生まれることで、温帯低気圧が急速に発達するため」
予想の最大瞬間風速は35メートル!?(ここまでは上がらなかったようですが)
https://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/
https://tenki.jp/forecaster/r_fukutomi/2024/03/12/27869.html
20メートルに近い風が吹いたようです.
https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/wind_rct/index_mxwsp.html
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000340604.html
春の嵐を詠んだ短歌
(古今短歌歳時記より)
春の嵐吹きて小暗(おぐら)し庭のうへの胡桃(くるみ)の幹は揺すれつつあり 島木赤彦 氷魚
春あらし吹きのよわりに濁りたるみ空はるけく鴨のなくこゑ 吉植庄亮 開墾
春のあらし 静まる町の足(ア)の音を 心したしく聞きにけるかも 釈迢空 海やまのあひだ
春あらし樹木の光りて塀のうへにくだれる鴉(からす)啼かざりにけり 中村憲吉 林泉集
荷造りてトラックにある棕櫚の梢(うれ)春の疾風に吹き撓(しな)ふ見つ 田谷鋭 乳鏡
吹きとよむ春の疾風にもまれつつ閃々(せんせん)としろし山の辛夷は 杜沢光一郎 黙唱
病める目を凝らさむとゐつ日もすがら春の嵐に白蓮ひかる 成瀬有 流されスワン