ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ34
世界のチョコレートケーキ3
チョコレートケーキは世界中で愛され,各国に名品を生み出し続けています.
このシリーズでは,沢山のチョコレートケーキを取り上げてきましたが,今まで取り上げることができなかった世界のチョコレートケーキを,ウェブを頼りに紹介しています.
今日は
7 Decadent Traditional Chocolate Cakes From Around the World
世界の魅惑的な伝統的チョコレートケーキ7選
by ELISABETH SHERMAN JUL 7, 2020
https://matadornetwork.com/read/traditional-chocolate-cakes/
から.
7選とありますが,3位が二つあって,実際には8種のチョコレートケーキを紹介しています.
このサイトで特質すべきは,日本の生チョコレートを取り上げていること.1986年に平塚で小林正和さんが,世界で初めて売り出した生チョコレート.
https://www.townnews.co.jp/0605/2020/12/10/554414.html#:
今や世界にその名を知られるようになっていて,英語nama chocolate での検索でも多数ヒットします.
https://www.google.com/search? nama chocolate
このクロアチアのレイヤーケーキの名前は「ハンガリーの少女」と訳され,この国で最もよく知られたデザートのひとつだ.
しっとりとしたスライスケーキに濃厚なチョコレートバタークリームフィリングが重ねられ,チョコレートのグレーズがトッピングされている.ホールではなく,一口大にカットして食べるのが一般的だ.マジャリカは,特別な日や祝日,特にクリスマスの定番である.
4. ハンガリー:ドボス・トルテ(ドボシュトルタ) dobos torte
https://www.google.com/search? dobos torte
このハンガリーの層をもつケーキはマジャリカに似ている.
薄切りのケーキが何枚も重ねられ,チョコレート・バタークリームが塗られ,その上にパリッとしたキャラメル・グレーズがかかっている.
ケーキの層は同じケーキから切り取ることはできず,1つ1つ焼かなければならない.
このケーキの名前は,1885年にレシピを考案したブダペスト出身のパティシエ,ヨーゼフ・C・ドボスに由来する.
このケーキは瞬く間にオーストリア・ハンガリー皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のお気に入りとなり,爆発的な人気を博した.ドボスはレシピを明かすことを拒み,ヨーロッパ各地を巡業する際にもレシピを持参した.やがてドボスは屈服し,1900年代初頭に引退する際に,ブダペストの菓子・ジンジャーブレッドメーカー商工会議所にレシピを寄贈した.
6. 日本:生チョコレート nama chocolate
https://www.townnews.co.jp/0605/2020/12/10/554414.html#
食感はファッジに近いのに,ナマ・チョコレートをケーキと呼ぶのは無理があるかもしれないが,この濃厚な四角いガナッシュは日本では贅沢なご馳走だ.
「ナマ」とは日本語で「生」「新鮮」という意味で,ガナッシュに使われる生クリームにちなんでいる.
キューブ状にカットされ,カカオパウダーがまぶされた生チョコレートは,繊細な箱に入れられ,リボンで結ばれる.生チョコレートが日本に登場したのは80年代に入ってからだが,スイスのパヴェ・ド・ジュネーヴというお菓子にヒントを得たようだ.
同じようなヨーロッパのお菓子にヒントを得た,ふわふわで軽くてエアリーなシフォンケーキも日本中で大人気で,チョコレートをはじめ様々なフレーバーがある.
7. ルーマニア:アマンディーヌ amandine
https://www.google.com/search? Romania: amandine
手のひらサイズのルーマニアのチョコレートケーキ.
ラム酒に浸したスポンジケーキの中には,キャラメルとチョコレートまたはアーモンドのバタークリームが入っている.トップはシルクのようなチョコレートフォンダンのグラサージュで仕上げる.
ルーマニアでは,ほとんどの菓子店のウィンドウにアマンディーヌが飾られている.