ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ29
カッサータ・シチリアーナ Cassata siciliana
フランス菓子を中心にスイーツを紹介してきましたが,一昨日,昨日とイタリア伝統スイーツを紹介しました.
今日はその続きで,昨日のカンノーリ同様,シチリアの伝統菓子カッサータ・シチリアーノ.
https://www.google.com/search? Cassata siciliana
なんと華やかな色!
果汁かリキュールで湿らせたスポンジケーキに、カンノーロの中身にも使われるリコッタチーズと果物の砂糖漬けを重ねたもの
https://ja.wikipedia.org/wiki/カッサータ
https://it.wikipedia.org/wiki/Cassata_siciliana
イタリア伝統菓子をランキングしたレシピサイトで,上位にランクインしています.
▽イタリアで最も有名な10のデザート by カゼイフィーチョ・ノビリ
https://www.formagginobili.it/i-10-dolci-piu-buoni-e-famosi-ditalia/
4. カッサータ・シチリアーナ
イタリアで最も美味しくて有名なデザートのもうひとつが,シチリア風カッサータだ.
スポンジケーキとロイヤルペストリーをベースに,リコッタのフィリングとフルーツをトッピングしたもので,これがオリジナルのレシピだが,地域によっていくつかのバリエーションがある.
▽イタリアのデザート:25の傑作
https://www.cookist.it/dolci-italiani-ricette/
3. カッサータ・シチリアーナ:シチリアの有名なケーキの簡単レシピ
シチリアのカッサータは,シチリアのお菓子,特にパレルモのお菓子の大定番.カンノーリやブリオッシュと並んで,この地方で最も愛され,最もよく知られている伝統的なお菓子のひとつである.
もともとは復活祭のために作られたが,現在では他の季節,特にクリスマスにも大人気で,スポンジケーキ,羊乳リコッタ,チョコレートドロップ,ロイヤルペストリーで作られている.よりシンプルな焼き菓子と区別できるのは,シュガーアイシングと砂糖漬けのフルーツで作られた豪華なデコレーションであり,時にはバロック風のデザインや四角形で飾られていることもある.
この伝統ケーキの歴史についても,Storia della Cassata sicilianaで検索すると,沢山の解説がみつかります.
https://www.google.com/search?client=safari&rls=en&q=Storia+della+Cassata+siciliana
その内の一つから:
(ただし,この解説は,どうもイタリア版ウィキペディアからとったもののようですが---)
カッサータのルーツは,アラブ人のシチリア統治時代(9~11世紀)にさかのぼる.アラブ人はパレルモにサトウキビ,レモン,シトロン,ビターオレンジ,ミカン,アーモンドを持ち込んだ.先史時代からシチリアで生産されていたリコッタとともに,当初は甘く煮たリコッタを包んでオーブンで焼くだけのショートクラスト生地に過ぎなかったカッサータの基本的な材料が,こうして一堂に会したのである.
ノルマン時代には,パレルモのマルトラーナ修道院で,アーモンドの粉と砂糖を混ぜ合わせ,ハーブのエキスで緑色に色付けしたパスタ・レアーレ(マルトラーナ)が作られ,ショートクラスト生地の代わりに包まれるようになった.これが焼きカッサータから冷製カッサータへの移行である.
スペイン人はチョコレートとスポンジケーキをシチリアに持ち込んだ.バロック時代には,ついに果物の砂糖漬けが加えられた.
(一人前用にも作られている?)