ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ11
クッキーとビスケット
クッキーとビスケット.明らかに違うものと思っていましたが---
よく考えると,その違いははっきりしません.
https://www.google.com/search? cookie in Japan
https://www.google.com/search?日本のビスケット
調べてみると---この両者は基本的には同じ物とのこと.
ただし,あくまでも「基本的には」同じということで
日本では,ビスケット協会の「条件」づけによる違いが生まれ,また,アメリカのクッキーとイギリスのビスケットは「基本的には」同じものでも,アメリカクッキーとイギリスビスケットには違いがあります.
日本のクッキーとビスケット
HANKYU FOOD 公式食ナビチャンネルによれば,
https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/lifestyle/detail/000834.html
「日本では日常的にビスケットとクッキーの名前が使われていますが,この二つは基本的に同じものを指します.
日本においてビスケットは焼き菓子の総称で,そのなかでも一定の条件を満たしているものがクッキーと定義されます.
市販のクッキーはふぞろいな形のものがよく見られますが,『見た目が手作り風』という条件があると知れば納得です.」
全国ビスケット協会による定義
https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/lifestyle/detail/000834.html
ビスケットについては,1971年(昭和46年)に一般社団法人全国ビスケット協会が「ビスケット類の表示に関する公正競争規約」で定義づけしています.この規約によると,ビスケットとは,小麦粉,糖類,植物油脂,食塩を主な材料とし,オーブンで焼いたもののこと.
そしてビスケットのなかでも,以下の条件に当てはまるものをクッキーと定義しています.
・糖分と脂肪分の合計が全体の40%以上を占めるもの
・「手作り風」の外観を有するもの
・乳製品やはちみつなどを使い,製品に特徴をつけて風味よく焼き上げたもの
・全国ビスケット公正取引協議会の承認を得たもの
一方,世界に目を向けてみると,
日本のクッキー/ビスケットと同様な焼き菓子は,英語では,アメリカでcookie(クッキー),イギリスでbiscuit(ビスケット)と呼ぶのが基本.
ただ,ややこしいことに----
アメリカでもbiscuitという言葉が使われていて,これが,イギリスでsconeと呼ばれているものをさす!
なお,クッキーやビスケットという言葉は,世界的にも通用する言葉にはなっているものの,ヨーロッパ各国では,それぞれ自国の焼き菓子に名前がつけられています.
(ただ,昨日一昨日取り上げたフランスでは,それぞれの焼き菓子一つ一つに名前がつけられていて,まとめて表す言葉は見つけられませんでした.)
スペイン galletas
ドイツ keks
イタリア biscotti o amaretti
そして,
アメリカのcookieとイギリスのbiscuitは,基本的には同じものをさしますが,違いもある!
そのため,アメリカで,イギリス風ビスケットを指す場合にはわざわざEnglish biscuit/British biscuitと言う言葉も使われていて,両者の違いを解説したサイトも数多く見つかります.
その内の一つを,DeepL翻訳で:
イングリッシュビスケット vs. クッキー : 何が違うの?
ENGLISH BISCUIT VS. COOKIES: WHAT'S THE DIFFERENCE?
ウォーターブリッジ - 2019年11月13日
https://waterbridge.net/blogs/news/english-biscuits-vs-cookies-whats-the-difference
(DeepL翻訳)
イングリッシュ・ビスケットとクッキーの違いは、面白いことに熱い議論を呼んでいます!
北米の多くの地域では、ビスケットは香ばしく砕けやすい焼き菓子です!外はこんがり、中はやわらかいビスケットは、イギリスのビスケットとは大きく異なり、イギリスのスコーンに近い。
違いはあれど、ビスケットやクッキーはどんな作り方であれ、美味しいということだけは変わらない!このブログでは、ウォーターブリッジのスタッフがビスケットやクッキーの特徴をご紹介します。さあ、始めましょう!
両者の主な違いは?
食感と作り方
イングリッシュ・ビスケットとクッキーの最初の違いは、作り方です。クッキーの語源はオランダ語で「小さなケーキ」を意味する「Koekje」。この小さなケーキはもともと、本物のケーキを焼く前にオーブンの温度を試すために作られた!
ケーキと同じように、クッキーは柔らかくて厚い生地から作られ、イギリスのビスケットよりも密度が高い。出来上がると、クッキーはビスケットよりも大きく、柔らかく、もっちりしています。
一方、「ビスケット」の語源はラテン語の「bis」(2回)と「coquere」(調理した)。本来は2度焼いたという意味です!クッキーよりもしっかりしていて、薄くてふんわりとしたビスケットは、正しい食感を作るために硬めの生地を必要とします。
バター、小麦粉、砂糖というわずかな材料で作られます。そのため、コーヒーや紅茶の豊かな風味を吸収し、ディップするのに最適なお菓子となります!また、ビスケットには、コーヒーや紅茶の風味を吸収する効果もあります!
添加物
クッキーの魔法は、加えるものにあります。チョコレートチップ、ナッツ、レーズン、スマーティー、キャラメルチャンクなどなど!クッキーに加えられるおいしいものはたくさんあります。
通常、クッキーを焼く前にこのような内包物を生地に加えることで、濃厚な食感が生まれます。
クッキーは焼いた後、外側にデコレーションされることはほとんどありませんが、イングリッシュ・ビスケットは、クッキーの外側にデコレーションされます。
しかし、イングリッシュ・ビスケットは、材料がシンプルであるため、手の込んだ装飾を施すのに適しています。多くの場合、さまざまなチョコレートで包んだり、ディップしたりします。チョコレートやキャラメルをかけることもあります。
イングリッシュ・ビスケットは、アイスにしたり、ブルボンやカスタード・クリームのように2枚のビスケットの間にクリームやジャムを挟んだりすることも多い!
イングリッシュ・ビスケットとクッキー: どっちが好き?
イングリッシュ・ビスケットとクッキーは、それぞれにユニークな特徴とおいしいボーナスがあります。多くの共通点と相違点がありますが、どちらも温かい紅茶と一緒に食べると美味しいです!あなたはクッキー通ですか?それともイングリッシュ・ビスケット派ですか?
なお,イギリスのビスケットは日本のものとかなり似ているように思いますが,アメリカのクッキーの多くは,中にチョコレートを入れたものが圧倒的に多いようです,
https://www.google.com/search? cookies in the United States
https://www.google.com/search? biscuits in the United Kingdom