シナモン3  中国のシナモン(桂皮) 最も多くのシナモンを生産しているのは中国.中国料理におけるシナモンについて調べてみました. 1. 五香粉(ウーシャンフェン) 必ずシナモンが入っている,中国の誇るミックススパイス.豚肉料理,鶏肉料理,あんかけ料理,肉や魚のしたごしらえにも幅広く利用されます. 2.伝統的な中国料理におけるシナモン(桂皮) 昔の中国では,生姜と山椒とともに,必要不可欠で家庭的な香辛料のひとつでした.現在の使用は古代中国ほど多くありませんが,伝統的豚肉の醤油煮込みに必須.

スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます).

 

スパイス(スパイス&ハーブ)24

シナモン3

中国のシナモン(桂皮)

 

現在,最も多くのシナモンを生産しているのは中国で,しかも断然トップと言える量を生産しています.

https://en.wikipedia.org/wiki/Cinnamon

その多くは,ベトナム等を経由して輸出に回されているようですが,

https://oec.world/en/profile/hs/cinnamon

https://k-agriculture.com/cinnamon-exporting-countries/

自国での消費量も多いと思われます.

薬に用いられているものもあるでしょうが,中国料理にもかなりの量使われているはず---

中国料理におけるシナモンについて調べてみました.

 

1. 五香粉(ウーシャンフェン)

必ずシナモンが入っている,中国の誇るミックススパイス.S&Bのサイトでは,次のように解説しています.

https://www.sbfoods.co.jp/recipe/pickup/detail/069.html

肉や魚,野菜など色々な素材と相性が良く,独特の中国風の香りが特徴です.豚肉料理,鶏肉料理,あんかけ料理,肉や魚のしたごしらえにも幅広く利用されます.

ブレンドされるスパイスに決まりはなく,山椒(花椒),クローブ,シナモンの3種類に,スターアニスフェンネル,陳皮のうちから2種を加え,合計5種類のスパイスがミックスされています.

(英語版ウィキペディアでは,アニスシード,ショウガ,ナツメグ,ウコン,ヨウシュンシャ等も使われることがあるとしていました.

https://en.wikipedia.org/wiki/Five-spice_powder#

挽いた五香粉の一般的な配合は,(左上から時計回りに)シナモン,フェンネルシード,スターアニス,四川山椒の実,クローブ.)

餃子の具に混ぜたり,中華風スープに加えたり,唐揚げなどの下味に利用したりすると,いつもの料理が本格的な風味になります.

五香粉を使ったレシピ

https://www.google.com/search?使用五香粉(五香粉)的食谱

 

2.伝統的な中国料理におけるシナモン(桂皮)

http://www.flavorandfortune.com/ffdataaccess/article.php?ID=1115

古代中国では,桂皮は本当に貴重な食品とみなされ,しばしば皇帝によって選ばれ,外国の代表者に贈られていました.

桂皮が単なるスパイスではなく,その甘さと芳しい香り,強力な消臭剤,殺菌剤,血液活性剤としての能力が高く評価された重要な薬であることを知っていました.

中国最古の医学書『神農本草経』には,「中国第一の薬」とされ,あらゆる病気の治療に適しており,人間の気血を活性化させるために他のどの薬よりも先に服用すべきであると書かれています.
そして,昔の中国では,生姜と山椒とともに,最も必要不可欠で家庭的な香辛料のひとつでした.
宋と元の時代以降,中国の人々はナツメグ,胡椒,ディルなどの輸入スパイスを好んで使うようになりました.しかし,使用量は以前より多少減ったものの,特に肉や魚を使ったレシピで,桂皮はよく用いられていました.
また,塩漬け食品や発酵食品を作る際にも桂皮が好んで加えられ,桂皮酒は,桂皮を丸ごと,あるいは挽いて漬け込んで発酵させたものとして知られています.
現在では,シナモンの使用は古代中国ほど多くありませんが,豚肉の醤油煮込みには,ほぼ必ず加えられています.

材料:

厚めの豚バラ肉1.5ポンド(約1.5インチ幅、皮付き)

水3カップにんにく2片(つぶす)

しょうが(薄切り)1/2インチ,スターアニス 2個,四川山椒 10粒(スーパーで見つからない場合はお好みで)

シナモンスティック 1/2本

食用油 大さじ2,黒砂糖 大さじ7,薄口醤油 大さじ2,濃口醤油 大さじ4,紹興酒(またはドライシェリー) 大さじ1,