スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます).
今日はコショウの二回目.
スパイス(スパイス&ハーブ)2
コショウ2 植物としてのコショウ/コショウの生産
コショウはコショウ目コショウ科コショウ属のPiper nigrum.
このつる性植物Piper nigrumの小さな実(胡椒の実)を乾燥させたものがスパイスとしてのコショウになります.
https://ja.wikipedia.org/wiki/コショウ
ブリタニカ等によれば
https://www.britannica.com/plant/black-pepper-plant
https://www.mccormickscienceinstitute.com/resources/culinary-spices/herbs-spices/black-pepper
コショウの原産地はかなり狭い範囲が特定されていて,
「南インドの西海岸(インドのケララ州の一部)にある熱帯地域、マラバールが原産」だそうです.
(英語版ウィキペディアでは「南アジアと東南アジア原産」としています)
コショウ属には,ロングペッパー(Piper longum 和名ヒハツ畢撥,インドナガコショウ)と呼ばれる種もあり,コショウほどではありませんが,スパイスとして広く利用されています.
S&Bの商品広告のでは,「ブラックペッパーのようなピリッとした辛みとほのかに甘く爽快な香りが特徴です。カレー、チャンプルー、炒め物などにお好みでお使いください。」とのこと.
https://www.amazon.co.jp/S-B-ヒハツ-パウダー
https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒハツ
そして,このロングペッパーのサンスクリット語pippaliが,英語のpepperの元になっていることがわかっています.
https://www.mccormickscienceinstitute.com/resources/culinary-spices/herbs-spices/black-pepper
https://evivatour.com/pepper-plantation-in-phuquoc-island-vietnam/
https://www.google.com/search?client=safari&rls=en&q=Phu+Quoc
「ヒハツモドキ(Piper retrofractum ジャワナガコショウ)、ヒッチョウカ(Piper cubeba クベバ)、ニシアフリカクロコショウ(P. guineense)、キダチコショウ(P. aduncum)なども香辛料として利用される」
なお,日本にもコショウ属の植物が2種(フウトウカズラとタイヨウフウトウカズラ)自生しています.
いずれも辛みを持たないとのこと.