新型コロナウイルスの第四波に入っている可能性が指摘されている首都圏.
( コロナ「第4波の始まりの可能性が高い」現場の医師に聞く | NHK )
危機感が薄れているように思われる昨今ですから,今度の第四波がそのような形で推移していくのか?
不安です.
(そのような中,GOTOトラベル再開を口にする某党幹事長には唖然ですが
二階氏、Go To再開を 「恐れていたら何もできない」:東京新聞 TOKYO Web
---- 今日は,第四波への不安を抱きつつ,思いつくまま,このブログを書いています.)
新たな感染ピークを迎えつつある中,状況が今までと大きく異なるのは,次の2点.
①変異ウイルスに置き換わっていく可能性.
②一般向けワクチン接種が,高齢者から始まろうとしている点.
NHKの変異ウイルスについてのサイト.
なかなか充実していますが,その「目次」の新しい記事三つは次の通り
▽ 仙台市 変異ウイルス「E484K」が80% 2月以降の新型コロナ感染(4/5)
▽兵庫県 陽性者の8割がイギリスの変異ウイルス 県独自の検査で(4/1)
仙台市は80%が「E484K」!
兵庫県は同じく8割がイギリス型「N501Y」!
なぜ,東京,大阪で,変異ウイルスの割合が公表されないのか?
理解に苦しみますが----
(確認された変異株感染累積数・死者数だけは,ポチポチ発表されていますが,検査数に対する変異株の割合はなぜか公表されていません)
仙台,兵庫のデータから推し量れば,東京・大阪の新型コロナウイルスの多くが,変異型に置き換わっている可能性が高い.
東京の「E484K」,大阪は「N501Y」へ.
この二種類の変異それぞれについて心配されている点があります.
「E484K」 既存のワクチンが効かなくなるのでは?
「N501Y」 感染速度を速めるのでは?
実際,アストラゼネカ社のワクチンは,「E484K」変異を持つ南アフリカ株に対しては効力が弱いという報告があります.
AZ製ワクチン、南アフリカ変異株への有効性みられず/NEJM|医師向け医療ニュースはケアネット
アストラゼネカ製ワクチン、南ア変異株には「限定的」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
南ア、アストラゼネカのワクチン接種を停止 変異株に効果小さいとの研究受け - BBCニュース
この事実は,見過ごすことができません.
アストラゼネカ社製ワクチンは,日本が頼ろうとしているワクチンの一つ.
ただでさえ遅れている日本のワクチン接種(⇒*).
もしも日本で見つかっている「E484K」変異株に効果が見られなければ,ワクチン接種はさらに大幅に遅れるということ.
アストラゼネカ社製ワクチン:ワクチン開発に成功した場合、日本に1.2億回分、うち3,000万回分は2021年3月までに供給を受けることについて契約を締結。
海外からの原薬供給のほか、国内での原薬製造をJCRファーマと提携。充填等を国内4社と提携。厚生労働省が国内での原薬製造及び製剤化等の体制整備に162.3億円を補助(生産体制等緊急整備事業)。
国内治験を2020年8月下旬から実施中。国内で申請(2021/2/5)
3月22日更新 新型コロナワクチンの開発状況について|厚生労働省
一方,アストラゼネカ社製ワクチンは,南アフリカ株と同じ「E484K」変異をもつブラジル株には効果があるとのことですから( EXCLUSIVE-アストラゼネカ製ワクチン、ブラジル変異株に有効=関係筋 | ロイター ),日本で広がりつつある「E484K」変異株にも効果があることを祈るばかりです.
ただ「E484K」変異株への効果への疑問に加え,アストラゼネカ社製ワクチンには,もう一つの懸念が広がっています.
接種者に血栓を引き起こす副作用があるのではないか?
この懸念のため接種を一旦止めている国もあるようです.
一方,現在接種が続けられているPfizer-BioNTech社製のワクチンは,南アフリカ変異株に効果があり,またアナフィラキシー以外の大きな副作用は見つかっていないようです.
続く
⇒*