イギリス人と七面鳥
七面鳥は,ヨーロッパ大陸のクリスマスでは,あまり食べられていませんが,
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/12/24/223541
そしてイギリス.
アメリカでは,クリスマスよりも感謝祭(Thanksgiving day)でより多く食べられるのに対し,
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/12/25/225221
イギリスのクリスマスでは,七面鳥がなくてはならないメインディッシュとなっているようです.
「なぜイギリスでは七面鳥をクリスマスに食べるのか?」
多くの解説がウェブ上にアップされています.
Why do we eat turkey at Christmas? | BT Why do we eat turkey at Christmas and when did the Christmas dinner tradition start? Why do we eat turkey on Christmas Day? How the big bird became the staple meal of choice | UK | News | Express.co.uk Why Do We Eat Turkey on Christmas Day? | The Fact Site
その内,BTグループのサイトの解説の概要は以下の通り.
Why do we eat turkey at Christmas? | BT
ほとんどのイギリスの家族にとって,クリスマスはローストターキーとクリスマスツリーを意味し,七面鳥はクリスマスに1000万羽食べられています.
七面鳥がイギリスにもたらされたのは1520年代.
当時のイギリスでは豚の頭や鵞鳥,時にはクジャクをクリスマスに食べていましたが,ヘンリー8世(在位1509〜1547)が初めて七面鳥をクリスマスに食べたと言われています.
1573年までに,トマス・タッサ(詩人/農夫)は,イギリスのクリスマスで七面鳥が提供されるようになったと記録しています.
まだしばらくの間は,鵞鳥やカポン(Capon 去勢した雄鶏)が焼き物のファーストチョイスであり続けましたが,17世紀にはマーケットに広く登場するようになっていました.
ビクトリア朝の時代(1837〜1901年)でも,七面鳥は,まだ,最も人気のあるクリスマスの焼き物というわけではありませんでした.
代わりの焼き物に比べ,より高価だったためでした.
北部ではローストビーフが伝統的な焼き物で,南部では依然として鵞鳥が人気でした.より貧乏な家族の場合には兎を混ぜていましたが.
クリスマスに七面鳥を食べることがよりポピュラーになったのは,チャールズ・ディケンズの好みのおかげです.
1843年に出版されたクリスマスキャロルでは,主人公のスクルージは,クリスマスの日,鵞鳥の代わりに大きな七面鳥をボブ・クラチェットに送ります.そして,エドワード7世(1841〜1910)が,お祝いのご馳走に七面鳥を選びました.
しかし,1930年代,七面鳥を買うためには一週間の平均賃金を要しました.
七面鳥が鵞鳥を凌駕して最もポピュラーなクリスマスの焼き物になったのは,第二次大戦後でした.冷蔵庫が家庭に備えられるようになったのも部分的に後押ししました.
七面鳥が祝いのご馳走のメインディッシュに選ばれるのは,ここイギリスとアメリカ,カナダ,オーストラリア,ニュージーランドだけであって,中南米諸国を含めたたくさんの国で時々食べられることはあっても,ヨーロッパの残りの国でクリスマスに食べられることは極めてまれなことは,おかしなことです.
Top 10 British Christmas Foods(British Study Centres)
What's in a Traditional English Christmas Dinner? - British Study Centres
Christmas dinner recipes | BBC Good Food
The best Christmas pudding recipe - BBC Food
Mince pies recipe | BBC Good Food
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Roast Potatoes
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Pigs in Blankets
Yorkshire Pudding
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