海洋の王ポセイドーン(ポセイドン,ローマ神話対応名ネプチューン)
ポセイドーン/ポセイドン
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アポローン(アポロン)と共に,日本人にもっとも知られているギリシャ神話の神様の1人かもしれませんね.
でも,私は名前を知っているだけ.どのような神様なのかよく知りませんでした.
調べてみました.
ポセイドーン/ポセイドン
(ローマのネプトゥーノス/ネプトゥノス,英語でネプチューン/ネプチュン)
ゼウスの兄弟で,海の王.海の底にすばらしい宮殿を持っている.妻はオケアノスの孫のアムピトリーテー(アンフィトリテ).
Amphitrite - Wikipedia アムピトリーテー - Wikipedia
かれが黄金の馬車で海を渡る時は,波はひっそりと静まって,車は滑るように進んだ.また,波頭をたてて進んでくる波は,彼の飼っている馬だとみられ,人間は彼からはじめて馬を贈られたのだといわれる.
彼はまた地震を起こす神として〈大地をゆすぶる者〉と呼ばれ,また地下の水の支配者として,泉の所有者とされる.
絵ではいつも三叉の槍を持った姿であらわされる.その槍を彼はあらゆる者に突きさして砕き去ったり,泉をわき出させたりする.
大きなホラ貝を吹く海のラッパ手トリートーン(トリトン)は,彼と妻アンピトリーテーの子供.
TRITON - Greek Sea-God of Waves & Calm Seas, Herald of Poseidon
海の神には,ポセイドーンのほか,ポントスとネーレウス(ネレウス)がある.
ネーレウスはオーケアノス(オケアノス)の娘ドーリス(ドリス)を妻とし,2人の間に50人の美しい娘が生まれ,父の名をとってネーレースと呼ばれた.ポセイドーンの妻となったアムピトリーテーはその1人である.
ハーデース(冥王)とともに,ゼウスが新たな神々の王になった時の戦い=ティーターノマキアー(ティーターンの戦争)で,重要な役割を果たし海王となったポセイドーン.
沢山の場面に登場するようですが,特に知られているは,先にアテーナーの稿で記載した,都市アテーナイ(アテネ)の守護神をアテーナーと争った話.
yachikusakusaki.hatenablog.com
そして,多くの絵画や物語に取り入れられているメドゥーサ.もともとポセイドーンがアテーナーの神殿で交わったことから物語は始まります.
少し長くなりますが メドゥーサ - Wikipedia からまとめてみます.
元々美少女であったメドゥーサは,アテーナーの神殿の1つで,海神ポセイドーンと交わったためにアテーナーの怒りをかい,醜い怪物にされてしまいます.頭髪は無数の毒蛇に,そして,イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持っていました.
醜い姿に変えられたメドゥーサはアテーナーなどに手助けされたペルセウスに首を切られてしまいます.メドゥーサは,見るものを石にしてしまう力を持っており,これまでは誰も退治できませんでした.ペルセウスは鏡のように磨き抜かれた盾を見ながら,曲刀(ハルペー:癒えない傷を与え,不死身殺しの武器とされる)で眠っているメドゥーサの首を掻っ切ったのです.
ポセイドーンの子を身ごもっていたメドゥーサの首からあふれ出た血から,空駆ける天馬ペーガソスとクリューサーオールが生まれます.(後にペーガソスは天に上り,ゼウスのもとで雷鳴と雷光を運ぶという名誉ある役割を与えられました.)
PEGASUS, Greek Mythology Index
メドゥーサの首を掻っ切ったペルセウスは,ヘルメースから与えられた翼のあるサンダルで,エチオピアの上空を飛んでいるときに岩に縛り付けられたアンドロメダーを発見します(一説にはペーガソスに跨っていったともされる).
美女を襲いに来た海の怪物に剣はまったく歯が立たず,ペルセウスはメドゥーサの首を取り出し,怪物を石に変えてしまいます.
ペルセウスは無事に課題を終えたことの感謝の意を含め,加護してくれていたアテーナー女神にメドゥーサの首を贈りました.アテーナーは自分の盾であるアイギスにメドゥーサの首をつけ,最強の盾としました.
系譜を置き換えました(2018.5.6)