「古典菊」嵯峨菊.そして,食べられるけれどあまり食べていないオニタビラコ.食べているけれど発がん性・肝毒性があるツワブキ. 調べてみたら,皆,キク科の植物.

嵯峨菊を買いました.

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姿に惹かれて,衝動買い.

以前の職場では,スプレー菊を苗から育てたことがあったのですが,上手に育ったのはわずかで---.防虫・摘芯・肥料など手間がかかる印象で,こちらに戻ってからは初めての菊購入になります.

今まで敷居が高いと避けてきた和菊.もっと手間がかかりそう.

今のわが家の庭の様子から,少し後悔しています.

 

幾つか放りっぱなしにしていた鉢には,雑草が黄色い花をつけていました.

植物の名前には疎いのですが---.

多分,オニタビラコ

タビラコ(別名ホトケノザ春の七草です.現在ホトケノザの名前を持つ植物は食べられません)の少し大きい種.食用にもなるとのことですが,あまり食べている方は見かけない?

 

向かいの家の庭には,ツワブキ

こちらも食用になって,しかも,結構食べられてもいますね.コーンフリーやフキと似た発がん性/肝毒性物質が含まれているにもかかわらず.

http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/03/20/013711

医薬品情報21 » 2007 » 8月 » 10

食文化優先は悪いことではありませんが---.注意深くした方が賢明.食べるならあく抜きをしっかり!

 

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嵯峨菊はもちろん,オニタビラコツワブキもキク科の植物とのこと.

 

キクの園芸種のほとんどは,イエギクが正式名(知りませんでした).スプレー菊も同じです.

キク科 Asteraceae,キク属 Chrysanthemum,イエギク Chrysanthemum × morifolium.

ただし,嵯峨菊には,Chrysanthemum grandiflorum cv.Saga の学名が与えられています.どのように使い分けているのか,調べがつきませんでした.

 

オニタビラコは,タンポポに近い種で,

キク科 Asteracea,タンポポ亜科 Cichorioideae,オニタビラコ属 Youngia,オニタビラコ Y. japonica

 

ツワブキは,キクとは似つかないようですが,オニタビラコよりはキクに近縁.

キク科 Asteraceae,キク亜科 Asteroideae,ツワブキ属 Farfugium,ツワブキ F. japonicum

 

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Asteraceae - Wikipedia キク科 - Wikipedia Asteraceae ツワブキ - Wikipedia オニタビラコ - Wikipedia

 

日本の華「キク」というサイトがあります.

https://www.jataff.jp/kiku/index.html

和菊が簡潔に説明されていて,美しい画像も.是非ご一読を(今回も画像をお借りしますが,機会があったらこのサイトを中心にキクについてまとめてみます).

嵯峨菊は「古典菊」に分類されるとのことです.

▽古典菊

    古典菊は,江戸中期に各地の殿様の保護奨励によって地域独特の発展を遂げた菊の総称で,昔の地名で呼ばれています.

嵯峨菊,伊勢菊,肥後菊,江戸菊,美濃菊,奥州菊 等.

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 https://www.jataff.jp/kiku/index.html