ソーセージ8 「ドイツのサラミ/世界のソーセージ(6)」 Salamiは,Würstchen,Bratwurstに次いで,ドイツで3番目に人気のあるソーセージ.イタリアのサラミに比べ,ドイツのサラミは厚みがあり,ブナのチップで燻製されることが多い.ハーブ,胡椒,パプリカなどで味付けしたものもある.主にサンドイッチのトッピングとして冷やして食べる.伝統的には,前菜としてワインのお供に薄くスライスして出される.伝統的なサラミの例としてPfefferbeißer,Greußener Salami などがある.

ソーセージは,世界の広範囲で古くから食べられていたため,現代,非常に多くの特徴的なソーセージが世界各国でつくられているのは,驚くにはあたりません.

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_sausages 

https://www.google.com/search? Many kinds of sausages

 

その中のほんの幾つかですが,紹介しています.今日はその七回目

世界のソーセージ(6)

ドイツのサラミ

https://www.google.co.jp/search?q=Traditionelle+Salami+in+Deutschland

Salamiをフランス語へ自動翻訳させると,「salami」「saucisson」の二つの候補が挙がります.フランス語にもsalamiという言葉はあるものの,独自の食にこだわりが強いフランスでは,自国の伝統的な「saucisson」の味と名前を大切に思っているような気がしています.

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/09/07/220302

 

一方,Salamiをドイツ語へ自動翻訳させると「Salami」のみ.

日本でもドイツ風サラミが売られているので,ドイツの伝統的なサラミがあるはずなのですが,同じ単語のため,なかなか上手く検索できませんでした.

全く理解できない(DeepLに全面依存)ドイツ語のサイト

サラミ - スパイシーな生ソーセージの定番

Salami - der würzige Rohwurst-Klassiker

https://www.rewe.de/lexikon/salami/

の記述を抜き書きすると以下の通り(正確さにあまり自信はありません.)

 

イタリア人(古代ローマ人)はサラミをフランス,オーストリア,スペイン,スイスといった他の国々に持ち込んだ.

サラミは瞬く間にヨーロッパ中に広まり,現在ではドイツでヴルシェン(Würstchen),ブラートヴルスト(Bratwurst)に次いで3番目に人気のあるソーセージとなっている.ドイツ人は平均して,年間約1.8kgのサラミを購入している.

(Würstchenは日本で言えばウィンナーソーセージに近い商品,Bratwurstはドイツの伝統的なソーセージ https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/08/31/235638

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/09/01/235207

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ドイツのサラミ:通常,豚肉や牛肉から作られ,塩,胡椒,ニンニク,コリアンダーなどの香辛料で味付けされている.イタリアのサラミに比べ,ドイツのサラミは厚みがあり,ブナのチップで燻製されることが多い.通常のサラミに加え,ハーブ,胡椒,パプリカなどで味付けしたものも数多くある.

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ドイツ人のサラミの食べ方(伝統的なドイツサラミにかぎらないサラミ全般の食べ方)

サラミは主にサンドイッチのトッピングとして冷やして食べる.

しかし,サラミは多くのイタリア料理の材料としても人気がある.サラダ,パスタ,ピザなど,いろいろな料理に使うことができる.角切りにすると,オムレツやキッシュなどの卵料理にスパイシーな風味を加えることができる.また,ポテトサラダやベイクドポテトのフィリング,ローストポテトの付け合わせにも使われる.冷蔵せずに保存できるエア・ドライ・スティック・サラミは,外出先での手軽なスナックになる.

伝統的には,サラミは前菜として,またはオリーブやチャバタと一緒にアンティパストの盛り合わせの一部として,ワインのお供に薄くスライスして出される.

 

ドイツの伝統的なサラミの例は,なかなか捜せなかったのですが,

Top 17 GERMAN SAUSAGES AND SALAMIS という記事(こちらは英語です)

https://www.tasteatlas.com/best-rated-sausages-and-salamis-in-germany

のなかで,「Salami」の名前が付いてもの二つの紹介記事を載せておきます.

 

Pfefferbeißer プッフェルバイサー(プフェッファーベイサー)

https://www.tasteatlas.com/best-rated-sausages-and-salamis-in-germany

Pfefferbeißerはドイツの伝統的なサラミである.通常,豚肉(肩ロースと背脂),塩,黒胡椒,白胡椒,ガーリックパウダー,メース,パプリカパウダーで作られる.肉を挽き,スパイスと混ぜ合わせ,天然のケーシングに詰める.

ソーセージは適度に薄く細長い形に成形され,吊るして24時間発酵させた後,きれいに色づくまで冷燻される.より硬いプッフェルバイサー・サラミを作るには,食べる前に数日間熟成させ,乾燥させることをお勧めする.

 

Greußener Salami グリューセナー・サラミ(グロイセナー・サラミ)

https://www.tasteatlas.com/best-rated-sausages-and-salamis-in-germany

サラミ通の世界では,Greußener Salamiはほぼ100年にわたりその名を知られている.グロイセナー・サラミ社は1864年,チューリンゲン州グロイセンの肉屋カール・オーエネによって設立され,この素晴らしいサラミの噂はすぐに地域全体に広まった.

このサラミは,粗めの粒に粗びき黒胡椒が散りばめられ,ボリューム感のある味わいにニンニクがアクセントを添えている.同じ会社では,豚肉を使ったグロイセン・サラミのほかに,イノシシ肉,鹿肉,鶏肉を使ったサラミも製造している.