羊羹3 小城羊羹 歴史が味を深くする(2)(NHK美の壺にそって)
https://www.nhk.jp/p/tsubo/ts/3LWMJVY79P/episode/te/14RNVW48JV/
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/41208/8172
薄氷のような砂糖の衣をまとっています.練羊羹の糖分が時間とともにしみ出し,表面を結晶となって覆うのです.しゃりと呼ばれています.
外はしゃり.中はしっとり.小城羊羹独特の味わいです.
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/routemap/routemap2308.pdf
https://www.ogi-kankou.com/tourist/youkan-museum.html
駅前にはずらりと羊羹の店がならびます.小城市内に20店以上あります.ここは,日本有数の羊羹の街.
https://www.google.com/search?小城駅前 羊羹店
https://www.google.com/maps/d/viewer?小城羊羹マップ
https://www.ogi-kankou.com/ogiyoukan
かつて,羊羹に使う砂糖を貯蔵していた建物です.
https://www.ogi-kankou.com/tourist/youkan-museum.html
現在,小城羊羹の歴史資料が展示されています.
羊羹の人気を物語るものがありました.
https://www.ogi-kankou.com/tourist/youkan-museum.html
村岡安廣さん「この箱は,JR小城駅で,ホームで販売する時に,特に昭和20年代30年代に活躍していたものです.ほんとうに沢山の方にお買い上げいただいて,羊羹の仕事もたいへん盛んでした」
駅弁ならぬ駅羊羹.
羊羹の一大産地,小城.
その歴史は江戸時代にさかのぼります.
「小城の町は,城下町でした.特に長崎から小倉までの長崎街道も小城藩の中を通っておりましたので,出島に陸揚げされた砂糖がいろんな所に配られたと言われておりますけれども--」
長崎街道は別名シュガー街道と呼ばれています.
https://www.google.com/search?牛津宿
この道を通り,様々な,砂糖を使った文化が伝えられました.
豊かな砂糖文化を背景に生まれたのが,小城羊羹でした.
溶かした寒天に,ザラメ(白双糖)を普通の羊羹よりやや多めに投入します.甘さ控えめの時代でも,これだけは変わりません.ザラメは光沢のある結晶で,純度が高くすっきりとした甘さが特徴です.
自家製の漉し餡を入れて練り上げます.
https://www.youtube.com/watch?v=8aB1yd8WjBI
(この画像は白あん)
朱塗りの羊羹舟に流し込みます.昔からうるしの箱が使われてきました.
https://www.youtube.com/watch?v=8aB1yd8WjBI
表面がうっすらと固まった頃,なんと傷をつけ始めました.羊羹の表面を手ぼうきで掃いています.
「きれいなシャリ感を出すためには,羊羹の表面に傷をつけて掃く工程が,一番大事な作業になっております」
翌日,羊羹の表面に砂糖の結晶,しゃりがうっすらと現れ始めます.
長い羊羹包丁で切り分けると,その切り口からもジワリと糖分がしみ出します.これが,小城羊羹の醍醐味です.
砂糖が作る神秘的な世界,シュガーロードが生んだ名品です.
https://www.youtube.com/watch?v=8aB1yd8WjBI