日本のプリン 「カスタードプディング」のことと解説されますが---.これは日本だけの解説のようです.英語圏の人には「プリンは本来,クリーム・キャラメル,フラン,焼きカスタードとして世界的に知られているプディングの日本版である」と言った方がわかりやすいようです.Custard Puddingを解説した英語のサイトは見つかりません!“What is the Custard Pudding?”と検索をかけると,“Purin (Japanese Custard Pudding)”などが検索されてきます.

ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ21

 

プリン(Japanese Custard Pudding)

「プリン」は,日本で最も人気のあるスイーツの一つです.かなりオシャレなカフェでも,そしてコンビニでもプリンを食べることができる!

https://www.google.com/search?カフェや洋菓子店で食べることができるプリン

https://www.google.com/search?プリン専門店で売られているプリン

https://www.google.com/search?コンビニで買えるプリン

一般的なプリンといえば「カスタードプリン」を指し,

(寒天,ゼラチン,ペクチンなどの凝固剤を使ったゼリータイプの「プリン」もありますが---)

「プリン」は「プディング」に由来する和製カタカナ語

従って「プリン」は「カスタードプディング」のこと,と説明されています.

 

例えば,農水省のサイトの解説は次の通り.

:焼きプリン,マンゴープリン,牛乳プリンなど様々なプリンがあるが,定義があるのでしょうか.

https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2109/01.html

「プリン」はプディングからきた和製用語になります.プディングは昔からイギリスの各地で作られており,小麦粉,卵,牛乳を材料とする料理の部類に属するものは5~6世紀ごろからあったそうです.---

日本には江戸時代後期~明治時代の初期ごろに伝わったと言われています.

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カスタードプディングは,卵のたんぱく質の熱凝固性を利用したデザート菓子で,卵黄と砂糖を混ぜ,温めた牛乳を加えてこし,バニラ香料を落とし,カラメルソースを底にいれたプリン型に流し込んで蒸し焼きにして作られます.

 

一方,英語で

“What is the Custard Pudding?”と検索をかけると---

https://www.google.com/search? What is the Custard Pudding?

沢山のサイトがヒットし,得られる画像は日本で「プリン」として売られているもの.

しかし---

Custard Puddingを解説した英語のサイトは見つかりません!それどころか--

▽「関連する質問」の最上位は

“Custard vs. Pudding: What's the Difference? ”(カスタードとプディング: その違いは?)なるサイト.

https://www.masterclass.com/articles/custard-vs-pudding#

 

▽「一般のサイト」の1位は

“Purin (Japanese Custard Pudding) プリン”

https://www.justonecookbook.com/custard-pudding/

 

Custard Puddingは日本のスイーツの名前と見なされています.英語名としては「Egg Pudding with Caramel Sauce」「CARAMEL CUSTARD 」などが使われたサイトになります.

やや固めのカスタードクリームに,Custard Puddingの名前をつけたレシピサイトも見つかりますが

https://www.jennycancook.com/recipes/custard-pudding/

現在の“Custard Pudding”のほとんどは,日本から逆輸入されたスイーツの名として市民権を得ているように思われ,日本のプリンの原形と見なされるような伝統的レシピはみつかりませんでした.

https://www.google.com/search? What is the Custard Pudding?

そして,そもそも,「CustardとPuddingは似て非なるもの」というのが英語圏の人々の認識のようで,これをつなげた名前のスイーツは奇妙に感じられている可能性があります.

 

“Custard vs. Pudding: What's the Difference? ” カスタードとプディング: その違いは?(英語)

https://www.masterclass.com/articles/custard-vs-pudding#

両者の違いとして,卵の役割と食感を挙げています.

カスタード:増粘に卵が必須.ただし,スターチを加えることもある.古典的な作り方では,プディングより硬くなる.凝固しやすいため,二重釜で弱火で作るか、ウォーターバスを使ってオーブンで作るのが一般的.

プディング:増粘のためスターチや小麦粉を用い(特に北米),卵を加えることもある.英国では,クリスマス・プディング、プラム・プディング、スポンジ・プディング、ブラック・プディングなどセイボリータイプのものも.とろみが付くまで弱火でこまめに泡立てて作ることができる.

 

 

カスタードとプディングの違いについて日本語の解説もみつかりましたが,上記の英語版とはかなり異なった説明となっていました.この日本語版のプディングは,現在の日本のプリンを指していて,世界標準のプディングとは異なっている可能性があります.

 

カスタードクリームとプディングの違い(日本語)

https://shop.sweetsvillage.com/blogs/knowledge/difference-between-custard-cream-and-pudding

 

カスタードクリームとプディングは,どちらも卵,牛乳,砂糖を主な原材料としたスイーツですが,その用途と製法に大きな違いが存在します.

 

カスタードクリームは,卵黄や砂糖を温めて撹拌し,小麦粉やコーンスターチを混ぜ入れ,牛乳でゆるめてからトロミがつくまで煮詰めたものです.真黄色がかったクリーム色で,そのトロミ感が特徴的です.デザートの中に使われることが多く,シュークリームやエクレア,クリームパンのフィリングやタルトの具など,多種多様なスイーツの一部として使用されます.

 

一方,プディングは基本的にカスタードソースを加熱して固めたもので,そのままデザートとして楽しまれます.カスタードクリームがでんぷん質の粉でトロミをつけるのとは対照的に,プディングは型に流し入れて加熱し,その結果として硬さが出ます.また,プディングには型の底にカラメルソースが入れられ,焼かれることで香ばしい甘さが加わるのが一般的です.しかし,市販の価格的な理由からゼラチンや寒天などの凝固剤を用いたものも多く見られます.

 

カスタードクリームとプディング,同じ原材料から作られているにもかかわらず,その用途と製法の違いから独特の味わいと存在感を放つデザートとして愛され続けています.

カスタードクリームとプディングの違い

結論として,カスタードクリームはその柔らかな食感と微妙な甘さで,様々な洋菓子の中心的役割を果たします.一方,プディングはその食べ応えのある固めの質感とカラメルの風味が魅力.形状,調理法,使用する材料が微妙に異なり,これが彼らのユニークな特性と使い道を生み出します.同じ「カスタード」から生まれた2つのスイーツですが,その違いを知ることで,いつも以上に楽しむことができるでしょう.

 

 

長くなりましたが,最後に,日本のプリンの作り方を書いてある,英語のサイトから,DeepL翻訳で.

https://zhangcatherine.com/purin-japanese-flan/

プリンとは?

プリンは本来,クリーム・キャラメル,フラン,焼きカスタードとして世界的に知られているプディングの日本版である.

(Purin is essentially the Japanese version of a pudding otherwise known as creme caramel, flan or baked custard around the world. )

プリンは日本ではとても人気があり,コンビニエンスストアからパティスリーまで,どこでも見かけることができる.粉末のプリンも売られている!

日本人がプリンに夢中になるのも無理はない.絹のように滑らかで,カラメルソースで覆われたぷるぷるのプリンに抵抗できるわけがない.

 

完璧なフラン(プリン)を作るには?

プリンを作る際に最も重要なのは食感である.それがメインイベントなので,できるだけ滑らかなプリンを作りたい.最大の障害は気泡だ.気泡はプリンの食感に影響を与え,見た目も良くない.ここでは,絹のように滑らかなプリンを作るコツをいくつか紹介する.

できるだけ泡立てない

卵が分散するまで生地だけを泡立てる.卵を泡立てる必要はない.

ふるいにかける

生地をふるいにかけることで,混ぜるときにできた気泡を取り除くことができる.

弱火で長時間焼く

プリンを強火で焼くと,生地が泡立つことがある.低温で焼くとこれを防ぐことができる.

ラメキンの下にティータオルを敷く

火が強すぎると気泡ができる.ラメキンの下にティータオルを敷くことで,プリンの底に直火が当たるのを防ぐ.直火にかけない=気泡ができにくい!

(以下略)