梅の花を詠んだ短歌1 鎌倉宝戒寺まで散策.梅の開花の様子を探索しつつ.早咲きの梅は三分〜五分咲き.源平池脇の白梅は八分咲き  春さればまづ咲く宿の梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ 山上憶良  我が宿の梅の花散るひさかたの天(あま)より雪の流れ来るかも 大伴旅人  酒杯(さかづき)に梅の花浮かべ思ふどち飲みての後は散りぬともよし 大伴坂上郎女  君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる 紀友則

鎌倉妙本寺では,もう紅梅が5分咲きで,白花も咲き始めていました.

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/01/14/235421

 

今日の散歩は,英勝寺-鶴岡八幡宮-宝戒寺.梅の開花の様子を探索しつつ.

今咲いている梅は,早咲きの品種と思われますが,白梅でも3〜5分咲きのものがありました.

ご近所にも.

 

英勝寺は,門の中の梅はまだ咲いていない様子でしたが,道路から見える二株は,5分咲き以上.見頃と言って良いでしょう.

 

鶴岡八幡宮の源平池は,鴨とカモメで大賑わい.

源氏池の畔に,2本の梅が植えられているのですが,一本の根もとは,皮一枚で支えられている.樹勢は衰えているものの,枝にはつぼみが付いていました.

もう一本は,毎年楽しみにしている早咲きの梅.今年も既に沢山開花していました.

 

宝戒寺の山茶花.このお寺にも外国人客が訪れるようになりました.

このお寺のロウバイは立派なのですが,まだ蕾.

小さいけれど,しっかりした枝振りの梅が咲いていました.

 

梅の花を詠んだ短歌1

(古今短歌歳時記より)

 

春さればまづ咲く宿の梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ  山上憶良 万葉集巻五・八一八

 

我が宿の梅の花散るひさかたの天(あま)より雪の流れ来るかも  大伴旅人 万葉集巻五・八二二

 

酒杯(さかづき)梅の花浮かべ思ふどち飲みての後は散りぬともよし  大伴坂上郎女 万葉集巻八・一六五六

 

君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる  紀友則 古今集

 

春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香やはかくるる  凡河内躬恒 古今集

 

東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな  菅原道真 拾遺集

 

にほひをば衣に止めつ梅の花ゆくへも知らぬ春風のいろ  式子内親王 式子内親王

 

 

 

能登半島大震災 今日のニュースから

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240115/k10014320841000.html

https://www.tokyo-np.co.jp/article/302805



https://digital.asahi.com/articles/ASS1G2P91S1CUTFL01Y.html

初動に人災の要素もある――。防災研究の第一人者で、石川県の災害危機管理アドバイザーも務めてきた神戸大名誉教授の室崎益輝さん(79)は、能登半島地震の初動対応の遅れを痛感しています。自戒の念もこめて、今、伝えたいこととは。

(中略)

 これから指摘することは、私の責任でもあります。県の災害危機管理アドバイザーを務めてきましたから。やるせなさ、自戒もこめて、長年防災と復興支援に関わってきた一人として、誰かが言わなければ、言葉にしなければと。今の段階で、声を上げなければと思いました。トップ、そして関わってきた私たちそれぞれが考えないといけません。

 

 今回、すぐに現地入りしたかったのですが、交通事情や、なるべく立ち入りを避けて、というメッセージが強かったため、発災から5日後に珠洲市能登島以外の全域をくまなく視察しました。県庁、被災自治体、避難所などを凝縮して回りました。活動しているNPOにも接触しました。

 

 初動対応の遅れがとても気になりました。

 

 これまでの多くの大震災では、発災から2、3日後までに自衛隊が温かい食事やお風呂を被災された方々に提供してきました。

 

 でも今回は遅れた。緊急消防援助隊の投入も小出しで、救命ニーズに追いついていない。本来は「想定外」を念頭に、迅速に自衛隊、警察、消防を大量に派遣するべきでした。

(以下略)