日曜日に出かけた大船フラワーセンターの花と,その花を詠った短歌(見つけられた場合のみですが)を取り上げています.今日は---
コンテナ・花壇の花々
大船フラワーセンターの入場ゲートを入ると,初めにコンテナの春の花々が迎えてくれました.
最も華やかな春の花の一つ,チューリップ.
寄せ植えには欠かせないアリッサム.このところ,よく見かけるようになったヒメキンギョソウ(リナリア).
ヒメキンギョソウは,このコンテナ展示の主役になっていました.
https://www.mdpi.com/2079-7737/12/2/263
やや離れたところに,サクラソウのコーナーがあって,様々な品種が並べられていました.全て和風の名前が付けられた品種ですから,日本のサクラソウPrimula sieboldii ですね.
園内には,広々とした花壇がいくつもあって,花で埋め尽くされていました.
チューリップとビオラは,この時期,予想される組み合わせ.
クリサンセマムはやや変わり種のキク科の花.
クリサンセマムはキク属のラテン語学名ですが,このクリサンセマムと呼ばれている花は
コレオステフス属 Coleostephusという小さな属に分類されています.
忘れな草も春には欠かせない花.
毎年,種から育てていたのですが,おっくうになって一昨年から休止状態.昨年は苗を購入して育てたのですが,今年のわが家の庭にはありません.フラワーセンターの花壇で楽しむことができてよかった.ほっとできる,大好きな花です.
忘れな草を詠んだ短歌
(古今短歌和歌集より)
仏蘭西のみやび少女がさしかざす勿忘草の空いろの花 北原白秋 桐の花
思ふてふこと言わぬ人の/おくり来し/忘れな草もいちじろかりし 石川啄木 一握の砂
群青のラシャ地の感触こまやかに地をしきつめて咲く勿忘草 長澤美津 水面
水色に咲ける花こそ優しけれ勿忘草と教へたまえり 宮柊二 群鶏
淋しさを寄り合うごとく咲き群れて勿忘草は露に濡れおり 浅田雅一 栄光の日々
心揺れて危ふく堪へし日のあはれ忘れな草を摘めば思ひ出づ 山崎孝子 満天星
忘れな草の話題については,以前にも取り上げていますのでご参照下さい
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2020/04/10/233651
Plant Biosystems, 2014 Vol. 148, No. 1, 2–12,
http://dx.doi.org/10.1080/11263504.2013.873499