昨日訪れた大船フラワーセンターでは,梅が見頃を迎えようとしていました.
満開の所も多かった旧鎌倉市内の寺社の梅に比べると,やや遅れた開花の印象はあります.
風情という点では,寺社の梅には及びませんが,この植物園の売りは,沢山の梅の品種が植えられていることでしょう.
20品種以上はあったかと思います.
鎌倉らしく,実朝の歌碑も添えられていました.
君ならで誰にか見せむわが宿の軒端ににほふ梅の初花 源実朝
大船フラワーセンターのかなり広い園内で,私が特に好きな区画は,「花の築山」「森の小道」.
「花の築山」は,落葉樹が植えられていて,今の時期は枯れ木の風景を楽しむしかありません.
「森の小道」も何もないか--と思っていると---春の先駆けの花たちが楽しませてくれました.最近はカタカナでスプリング・エフェメラルと呼ばれ人気ですね.
ephemeral(ランダムハウス英語辞典):はかない存在,短命なもの(昆虫など),(数日だけの)短命植物.
(昆虫のカゲロウは,特にephemeraと呼ばれるようです)
まずは,スノードロップ.
ヒガンバナ科 Amaryllidaceae ガランサス属(マツユキソウ属) Galanthus
https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-332
スノードロップは可憐な草姿に白い下向きの花を1輪咲かせ,春を告げる花として人気があります.日本で一般にスノードロップの名前で親しまれている種は,英名「ジャイアント・スノードロップ」と呼ばれるガランサス・エルウェシー(Galanthus elwesii)です.そのほか,英名「コモン・スノードロップ」として,ヨーロッパでは代表的な存在として扱われるガランサス・ニバリス(G. nivalis)をはじめ,約15種が知られています.
英語版wikipediaによれば,
https://en.wikipedia.org/wiki/Galanthus
スノードロップの花言葉は「希望」.春分の直前の早春に咲くことから新しい春と新年の「前触れ」とみなされているとのこと.また,「希望」には女神ペルセポネ(プロセルピナ)の黄泉からの帰還の意も.
そして,私が初めて出会ったセツブンソウとキバナセツブンソウ.
セツブンソウは在来種.
可憐な花ですね.群生しているところを見たいものです.
キバナセツブンソウは,いくつかの種がこう呼ばれているようですが,代表的なEranthis hyemalis は,Winter Aconiteと呼ばれ,ヨーロッパで人気とのこと.
(単にAconiteといえばトリカブトを意味しています)
セツブンソウ,キバナセツブンソウはキンポウゲ科のセツブンソウ属Eranthisに分類されます.
キンポウゲ科の植物には、美しい花が多いですね.